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あたまのなかの19

作者: なつ

 先生、起きてください。ほら、いい天気ですよ。昨日は酷く雨が降っていましたが今日は雲一つ無い青空ですよ。1日窓を開けないと空気が淀んでしまいますね。ほら、風がきもちいいですよ。今日はどんな事をしましょうか?あ、その前に朝ご飯ですよね。昨日いい林檎が手に入ったんですよ。先生朝食は林檎ですもんね。すぐに切ってきますからちょっとまっててくださいね。フンフンフン、先生、今日は何をしましょうか?昨日も機嫌が悪かったのかお話してくださらなかったから、今日はお話してくれるでしょうか?この林檎、とても良い物だから先生も機嫌を治してくれますよね?最近とてと機嫌が悪いみたいで、食事も一切しませんし、お体に差し障りますよ。今日は無理にでも食べてもらいますからね。はい、あーん。お口をあけてください。もう、先生。そんなに意固地にならなくてもいいじゃないですか。本当にもう、子供なんだから。そう言うところ全然変わりませんね。昔からそうでした。好きな物が買えないときとか、気にしない素振りを見せながらいつも不機嫌でしたよね。そう言うところ、ぜんぜん治らないですよね。もしかして、気がついてないとおもってましたか?先生のことなら何でも解るんですよ。ねぇ、先生。初めて会ったときのこと覚えてますか?あの時先生は私を弟子にとったとき、先生のことを良く見て覚えろって言ってましたよね。だがら、私は片時も先生から目を離さないように・・・それは言い過ぎですね。少しは目を離していたときも有りますけど、一緒にいた時は先生をよく見てましたよ。感情を押さえようとするとき、指が少しぴくぴく動くんですよね。気がついてましたか?すいません先生、頼まれた仕事が在るので出てきますね。本当は先生への仕事だったんですが、先生が口を利いてくれないからですよ。でも、先生もお疲れですもんね。ゆっくり休んでいてください。しばらくはお仕事私が替わりますので。それじゃ先生。行ってきます。

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