フューマン　～フューチャー・アイランド～

人間とフューマンが家族や恋人として共存する世界。

業界最大手FHF代表の昴流が世界に新型フューマンを発表します。
世界初、人間の脳を持った新型フューマンの大君は元人間。
7年前、息子昴流や孫宙光を守るため命を落としていたのです。
大君は10歳の少年フューマンとして全く別の人生を歩むことに。

生活の拠点は最先端技術が集まるフューチャーアイランド内、宙光の家。
宙光には妻と4歳の娘もあり、大君は長男として温かく迎え入れられます。
宙光は大学の准教授。大君は学生としても大学に通い始めます。

そこで出会った仲間達はみんな個性的。
那彩は政治家の娘、医学の道を志す真面目なお嬢様。
瑛奈は心理学の専門家、底抜けに明るいギャル。
友親は天才ハッカーの中二病。

そして世間は選挙という大きな分岐点でした。
昴流が推すのはフューマン法を掲げる未来党。
他にも関心を引く政党が存在します。
若者の声を束ねる若者の党、黒鵜は若者に政治参加を訴えます。

そんな中、フューマン法阻止を目的に那彩誘拐事件が発生します。
大君は機転と仲間の協力を得て、何とか事無きを得ます。
こうした選挙戦を乗り越え、未来党は大勝利を得ます。

一方で人知れず敗戦した黒鵜は酒に溺れる日々を過ごすことに。
若者が老人に数で敵わない選挙の仕組みを恨み、憎しみを深めていきます。
そこへアメリカと中国が自国の利益を目的に支援を申し出ます。
これにより黒鵜は憎しみを晴らす手段を得てしまいます。

そしてある日、日常は一変。
老人を抹殺するため、全国のフューマンが一斉に暴走を始めたのです。
昴流や仲間達もこれを解決するため行動します。

しかしその暴走事件ですら単なる陽動作戦に過ぎませんでした。
大混乱に乗じて突如、軍隊がフューチャーアイランドを襲撃したのです。
敵の狙いを察知した大君は軍隊に狙われます。
これらを機転で乗り越え侵攻も止まりましたが、全国の暴走フューマンは止まりません。

その時、仲間達が暴走原因を突き止めます。
その解決方法は大君にしか出来ない方法でした。
大君は新たな問題を乗り越え、それを実行します。

事件は無事解決、大君と仲間達は日常に戻ります。
ただ、人気者になった大君を奪い合うという、別の戦争が始まる兆しもありますが……