召喚?転生?
いや〜始まってきましたよ
異世界編詐欺じゃなかったんですよ
ちゃんと異世界モノだったんですよ
それは、まさに悪夢だった真っ暗な空間の中
死人の様に、生気を感じさせない人達がこっちを見ていた
死人の様な人達は、逃さないためか身体の至るところを掴んでくる
掴まれ、身動きが取れないでいると
無数にいる、死人達は一斉に何かを此方に
言ってくると次第に頭が痛くなり
頭痛が酷くなるに連れて
死人達の声も大きくなり、遂には
頭が破裂するんじゃないかと思う
位の痛みがきて、自己保存のためか意識が遠くなった
自分が深く落ちていく感覚だけが残った....
目が覚めると、固い地面の上だった
おれは、外にいたのだ何が何だかわからないが、今の自分の
状況を把握するため、起き上がろうとしたが、何かに止められた
何だと焦り、掴まれた肩の方を確認しようとしたら
先に声が掛かってきたが、目が覚める前の状況と重なり
更に焦りながら恐怖で、起き上がり逃げようと身体を動かすが
上手く身体を動かせなくって、転んでしまいそうになるが
何かが地面に倒れそうだった身体を支えてくれた
「おっと、大丈夫、大丈夫だから」
優しい声だった、焦っていたおれの姿が
怯えた姿が、よほど酷かったのだろう
支えられていた身体は優しく抱きしめられ
ゆっくりと背中をさすられ、おれが安心する様にか
何度も何度も大丈夫、大丈夫と言ってくれた
そのお蔭かおれは落ち着いていったが
目覚めるまでの出来事を思い出して、やっぱり悔しかったから
後悔しかなかったから、悪夢の様な出来事にあったからかは
自分でも良く分からなかったが
おれは静かに抱き締められた
腕の中でしばらく泣いていた...
ある程度、落ち着いてきて気恥ずかしさも出てきた
子供と言っても中学生人前で号泣は恥ずかしかった
から腕の中から離れ抱きしめてくれた人を
確認するためにもおれは離れて、顔を上げた
「か、かあさん?」
「ごめんね、違うんだ...」
目の前にいる人は悲しそうな顔で言った
でも顔を確認して、目覚める前に見ていた
記憶は夢じゃなかったんだと、あの悪夢が夢だったんだと
思って安心したが、気になる事が出て来た
「え?え、えっと......」
「まだ、混乱してるのね」
確かに、目の前の人が言う様におれは混乱している様だ
冷静になったと思ったがまだ混乱している様だ、だって意味が分からない
目の前の母さんのそっくりさん、確かに違う似てるけど違う
母さんより、だいぶ若いし何より髪の色が瞳の色が違う
母さんは、黒髪黒目だでも目の前の人は、深緑色の髪に碧眼だ
外見は似てるけど、色が全然違った
あと、変な服だ最初は冒険者のコスプレかと思ったが
良く見ると、違う所々に傷や汚れがあり長年使い込んだ様にしか見えないし
こんな服装を着慣れてる現代人がいるわけがないからと
冷静に確認が出来ていったので改めて
母さんでは、無い別の人だと思い
また少し悲しくなった
やっぱりおれはあの時、死んだんだなと
改めて再認識したが、じゃあ此処は何処なのだろう?
死んだんじゃないのか?周りを見ると其処は
現代では見る事は出来ない景色だろう間違いなくおれが
いたはずの日本で見られない景色だった....
塗装されてない土丸出しの道、田舎より立派な草木が
辺り一面にあり、周りに生き物の気配が全くしない
遠くには富士山のようにデカい山が沢山あった
おれは再び混乱してきて
思わず、頭を抱えようとして
手が止まった......
「き、君...大丈夫?」
母さんのそっくりさんが、心配してくれているが
おれは、自分の両手を見て固まっていて、お姉さんが
声を掛けてくれてるが、それどころではなかった...
何と手が、お、おれの手が小さいんだ...
取り敢えずぐーぱー、ぐーぱー、してみたおれの意思通り動いた
おれの手だった...身体を確認する、何かぼろぼろだけど服は着てる
お姉さんの物だろうか、おれにはマントが掛かっていだ様だ
有難うございますお姉さん
て、い、いやいや今はそれどころじゃ無い
おれは自分の身体を見て愕然とした
「だ、大丈夫?どこか調子が悪いの!?」
「.....................」
お姉さんは、固まって動けなくなったおれを
心配して、身体の彼方此方を確認してるが
おれはそれどころではない
何と、おれの身体は幼児位小さくなっていた.....
な、な、なんんじゃこりゃっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!