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歩み続けた先に  作者: 白黒はんてん
13/14

始まりの異世界

ここまでお付き合いくださり


有難う御座います


ここから異世界へスタートです


気が付いたらおれは、此処にいた真っ黒の空間


寂しいところだな此処は


やっぱり死んだかなおれ


思い出せる最後の記憶は、車に轢かれそうになった

桜花を突き飛ばして、おれは間に合わずに車に轢かれて

飛ばされた後、視界の隅に桜花が無事なのを確認したのが

おれの最後の記憶だな....


結局、おれは昔憧れたヒーローみたいに

かっこよく助ける事が出来なかったな

情けないし桜花には悪い事をしてしまったが


それでも、桜花を助ける事が

出来たと思うとおれの人生にも

意味があったと思える


ヒーローみたいに、物語の英雄みたいに

誰かを助けてハッピーエンドとはいかない

あれはフィクションだからこそだ、それに

おれに物語のヒーロー、英雄みたいな力はない


本来、人ひとり助けるのに

1人の犠牲なんて当たり前だ


おれは普通の人なんだ、人助けの為の

訓練なんてしてないんだ、犠牲が出るのは

当たり前だ、むしろ二次被害が出なかった事を

良しとしよう


それでも、頭では分かっているけど

やっぱり悔しいな..後悔しないなんてあり得ない


ここまで育ててくれた、母さんに申し訳ないし

しっかり親孝行したかった、親より早く死ぬなんて

親不孝すぎる、怒ってるかもしれないな、でも

母さん、桜花は助けられたか最後は褒めてくれるかな?

今となってはもう分らないが、そうだと良いな


優にも、悪い事をしてしまったクリスマスプレゼント

買ってないし、渡せなかった申し訳ないな優もかってにいなくなって

怒ってないと良いな、桜花と揉めないで仲良くして欲しい桜花は悪くないから

ただの不幸な出来事だったのだから誰も恨まないで欲しいな


それからおれがいなくなった後、家事とか大変だと思うけど

部活は続けて欲しいな、せっかくいい成績だったから

活躍して欲しいな、その姿がもう見れないのは悔しいが

母さんと2人協力して頑張って欲しい


桜花は、ホントに悪い事をしたせっかく誘ってくれたのに

こんな事になってしまって、優しくて真面目な奴だから罪悪感を感じる

とは思うけど、罪悪感で押し潰されないで欲しい、せっかく助かった命

だから、だうか幸せに生きて欲しい、家族同然に育ったんだ

幸せになるのを願うのは当たり前だ


それでたまにで良いから、みんなには

おれを思い出して欲しいな、やっぱ忘れられるのは寂しいから



そんな思いを抱きながら

この何も見えない真っ黒な空間にいた



その時



地面と思っていた足元から何かが次々に何かが溢れ出てくる

真っ暗な空間の所為で、正体は分からないが次々出て来た

それは、おれの足元だけじゃなく周囲からも出て来ているのが

何故か分かった、それからおれの足元がちょっとした山に成るまで

正体が分からないモノは出て来て止まった


すると


おれの足を無数の何かが掴んだ、おれはかなり焦ったが

無数に掴まれてる所為で身動きが取れず、逃げられなかった

次第に足を掴んでいた無数の何かはおれを地面だと思っていた

下に引き摺り始めた、足を掴んだまま他にも居たのだろう


無数の何かは太腿、腰、腕と掴んでいき抵抗も出来ないように

されながら地面に引きずり込まれていく、あまりの恐怖で目閉じてしまい

地面に引きずり込まれる最後、条件反射なのだろう息を止めて

引きずり込まれた......


















引きずり込まれ、しばらく目を閉じ息を止めていたが

限界が来てしまい、呼吸をしようとしまい口を開け、同時に目を開けたら....


そこには...





































正体が分からなかったモノ達は、人だった...

正確にはゲーム等、フィクションに出てくる亜人だ

老若男女、無数の人間、獣人が死体みたいな生気の無い目で


おれを掴み、おれを見ながら

何かをずっと言っているがおれは怖くて

掴まれいるのも忘れてこの空間から逃げようとしたが


上手く行く訳も無く、さらに下に引っ張られていく...


下に引っ張られながら、無数の数えるのも馬鹿らしい様々な種族の老若男女が

おれに向かって来たが、掴まれている所為で満足に抵抗も出来ず


おれに凄い速さで向かって来る人達

距離が近づくにつれ、ます恐怖から逃げるため

目を閉じてもう叫ぶしかできなかった







『うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!!!!!』























その瞬間、叫びながらおれは身体を起こして目覚めていた.....


「....!」


気付くと、横には女性がいた



「...か、かあさん?」



「気が付いたんだね、でもごめんね」



「私は、君の母さんじゃないよ」




まだ思考が定まらない、それも当たり前ださっきまで

死ぬ体験をした事実死んだと思ったし、その次はお化け屋敷よりも100万倍怖い経験をして

それら、全部が夢みたいだった様な状況だ、意味が分からない


しかも目の前には母さんを若くした様な人が

冒険者みたいなコスプレしているのだ、もうキャパオーバーだ

冷静に判断出来る奴なんていないだろう...



「もう..いみわからん...」



「あっ......」




おれは倒れた



















これが運命の出会い


おれのもう1人の母さん、フィーネ・カメアとの出会い


おれの異世界での最初の一幕で


おれが失いながら、奪われながら、それでも


理不尽に抗い、絶望から大切なモノを護り


歩み続ける物語(人生)




評価よろしくお願いします

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