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太平洋不知火楽団『太平洋不知火楽団』(2010年)

笹口騒音が過去にやっていたバンド「太平洋不知火楽団」。


荒削りなダイヤの原石たちがそのDIYな表現意欲の高ぶりだけで作ったようなようなアルバムだ。曲の器からエネルギーがあふれ出してしまって、元の器の形が分からなくなってしまうような楽曲群は熱量に満ちている。


轟音ハードロックを豪球ロックンロールにしたらこんな曲になるだろうという#1「Dancing Hell~can't help fallin'~」を始めとして、ギターロックの初期衝動の暴風雨が吹き荒れている。録音状態の悪さも初期衝動の荒々しさのデザインを形づくる一つの要素になっている。しかも、ロックの初期衝動といってもロンドンパンクのようなシンプルな3コードのロックという訳ではなく、極めてオルタナティブなロックというのが彼ららしい。


ただ勢いがあるだけでなく、#9「不知火花火エンカ」などの曲には、笹口騒音が後にフロントマンを務めるうみのてに通じる叙情性も感じられる。


そして、アルバムのラストを飾る名曲「サテライトからずっと」。この曲は百の曲よりも雄弁に物語る。そうして、彼らの未来に自分も賭けてみたくなるのだ。


Score 6.0

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