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THE YELLOW MONKEY『9999』(2019年)

●王道歌謡ロック


日本のロックバンド、THE YELLOW MONKEYザ・イエロー・モンキーの9枚目にして再集結後初のオリジナルアルバム。


クサすぎるくらいの王道の歌謡ロックを聴かせてくれる本作。アルバムの出だしで往時のようなエナジーやパンチがないかなと思っていたけれども、曲が展開するにつれて、エナジーが全開になっていく。歌唱も演奏もギラつくぐらいのエナジー。


グラムロックは、妖しくまばゆいばかりのエナジーが全てだから、本作『9999』はグラムロックとしても聴けるが、溢れ出すまっすぐな多幸感はグラムロックの背徳感の系譜ではないように思える。でも、このガレージでグラムでサイケデリックな多幸感は一度聴くとクセになる。


全盛期と変わらぬ演奏のエナジーに嬉しくなる一枚。吉井さんの歌声も全く衰えていなくて、怖くなるくらい。シングル「砂の塔」は破格の曲の良さがあるが、それ以外の曲も良い曲ぞろい。ただ、「砂の塔」にしても、そのほかの曲にしても、全盛期ほどの曲の良さはない気がするね。「BURN」「JAM」「SPARK」など、全盛期の一連のシングル曲は本当に神がかっていましたから!(個人的に好きなのは、解散前のラストシングル「プライマル。」)


本作の曲はロサンゼルスで録音し、音が鋭くモダンになったとはいえ、90年代からあまりアップデートされていない。だが、今の時代と照らし合わせても違和感なく聴けてしまうのは、イエモンの曲に普遍性があったという可能性と日本の音楽シーンが90年代とそうは変わっていない可能性の二つの可能性が考えられる。海外の現在はラップやEDM全盛で、音楽シーンは90年代から様変わりしたが、日本の音楽シーンの風景は、海外に比べると変わってないのかもしれない。だが、イエモンの曲に普遍性があるというのも事実だと思う。


「砂の塔」以外では、「Horizon」も好きです。レミオロメンの同名のアルバムのような前向きで明るい世界観に楽しくなる。この普遍性は、90年代にシングルとして出してもヒットしていたのではないかと思う。


イエモンファンなら買いの一枚です。ファンでなくても、サブスクをやっているのなら、一聴をオススメします。ロックとしてだけではなく、J-POPとしての文脈にも沿っているので、J-POPファンなら是非。殺菌された湿っぽい残酷なリアリズムが跋扈する現代で、彼らのように妖しくも幸福なロマンティシズムを求めるバンドはもっと注目されていい。


Score 7.5/10.0

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