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中村一義『最高築』(2017年)

●原曲VSリメイク

盟友の町田昌弘と共に製作した中村一義のリメイク・ベスト。


中村一義は僕の精神的な基盤を形作ったアーティストの一人。だからこそ、一曲一曲への思い入れが強すぎるのだろう。リメイクも素晴らしい出来だが、リメイクを聴く時間があったら原曲を聴きたくなってしまう。


そもそも、原曲が針に糸を通すようなこれしかないというアレンジなのだ。リメイクのアレンジがどれだけ良くても、原曲のアレンジもそれ以上に良いのだ。


本作のボーカルはすこぶる上手い。声量もあるし、音程の正しく気持ちの良いスイートスポットを一直線に一差しして強打するような上手さがある。


そして、リメイク曲の熱量は原曲に負けていない。いや、それ以上の意気込みがあるかもしれない。原曲を超えてやるという意気込みだ。聴いているだけで活力が湧いてくる。うん、原曲を聴き飽きたら、リメイクを聴くという選択肢も強力にあるな。というか、原曲はもう死ぬほど聴いているから、これからは本作を聴こうかな。ごめんね、始めと言っていることが違って。


本作のリメイクの一つの基準として、音の持つ快感を最大限に引き出すという基準があったのではないかと勘繰るぐらい、聴いていると気持ちいい。特に#8「キャノンボール」の迫力ある賑やかに重なるギター、キーボード、ベース、ドラムと、それらの音の上で強い発声で聴き手の胸を強打する中村一義のボーカルとか、最高です。


#5「1,2,3」で「答えよりも真実だけ。」という歌詞を「答えよりもギターソロだけ。」と変えちゃうのも良いじゃないですか。一瞬の衝動を捉えていて、ロックだ。


リメイク・ベストを出すのは、原曲をある領域で超えているからという自信がみなぎっているのを感じ取れる一枚。本作はオススメですよ! 前作『海賊盤』(2016年)がイマイチだった僕も、また燃えあがれる!!


Score 6.9

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