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三十路から始める撞球道  作者: 想々
第二章、B級アマナイン編
50/52

最終話、それから。

取りあえず、アマチュアナインボールの試合をメインにしたストーリーの「三十路から始める撞球道」はこの話で完結となります。

全50部、期間にして約2年。

長い間読んでくださった方々、また感想レビュー等を寄せて頂いたた方々。

なんとか無事ENDマークを付けることが出来たのも皆様のおかげです。本当に有難うございました。



 負けたというのに、ショックや後悔とかが特に無かったのが自分でも意外だった。


 ただ「負けた」それだけだった、まあ後で思い出して悶絶するのかもしれないが。


 ベースキャンプに帰っても今度は特に冷やかされることも無かった。

 


 一応ベストエイト以上は「入賞」扱い、最後に表彰式に出なきゃいけないので、全ての試合を最後まで見ていったんだけど、千葉さんは次の試合で負けていた。


 決勝戦の選手入場では「大音量で洋楽が流れる中、選手紹介されながら入場」と言うなんか年末の格闘技大会みたいな入場方法だったんだけど、ビリヤードと言う競技と合ってないと思うのは自分だけだろうか(笑)


結局優勝は福岡代表の選手だった。



 表彰式、ベスト8の選手には賞状とかは無かったけど、小さいながらもメダルと、金一封的な賞金が出た。メダルには今日の日付と、会場名アマシン・アルカイックホールそして全日本アマチュア9ボール選手権、第5位と言う刻印があった。

 確かに5位タイではあるので間違ってはいないけど、3位分位得した気がした。

 賞金は1万円、片道の交通費にもならないけど、まあもらえたら嬉しいよね。


 少しは余韻に浸りたい所だけど、社会人は明日も早くから仕事だ、新幹線に乗り込み帰途に就く。帰りは深夜になるだろう、少しでも睡眠時間を増やそうと、新幹線のシートを倒し、目をつぶる。


 この2日間は本当に濃密だった、いろんな対戦相手が居たし色んな場面で色んなショットの選択があった。多分何年かしても特徴的な配置や、選択したショットについては忘れる事は無いだろう。


 2日間の事を思い出していると、静かに新幹線が動き出す。


 隣の沙樹ちゃんから「寝てもいいですよ」と言われたので有難くそうさせてもらおう。



 こうして自分の全日本アマチュア9ボール選手権は、5位と言う成績で幕を閉じた。



________________________________



 それから数年_________。



 大会後にA級に昇格、A級の試合ではやはり全く勝てない日が続く、この間初めて勝ってやっと1勝。

本当にドMな競技だ、上手くなったと思っても難しい配置はいくらでも出てくるし、ちょっとサボるとすぐに腕が落ちる。

 

 と言う訳で今も今とてクロス・ロードで沙樹ちゃんとセットマッチ中、どぎつく決めたセーフティーに沙樹ちゃんが泣きそうになっているのを見ながら、ニヤニヤしている最中である。


 まあ沙樹ちゃんとは・・上手く行ってます、ハイ。



 ふとガラス張りの窓の外を見ると、いつもの定連さんの物ではない、見慣れない車が入ってくるのが見えた。

 降りてきたのは若い男の子だ、20代かな?しかも一人だ、珍しい。


 その子はしばらく店の前をウロウロしていたが、覚悟を決めたように店のドアを開ける。


 そして、こちらを見ると意を決したように話しかけてきた。


「あの、ビリヤード・・・一人なんですけど、大丈夫ですか?」


 ある種の懐かしさと、そして期待感。


「あ、はいちょっと待ってね」



 経験は無さそうだけど一人で練習に来るとか・・・もしかして()()()()に来る可能性大・・かな?


 そうなってくれれば良いなと、そう思いながら自分は店の奥に向かって呼びかける。


「古賀さーん、お客さんだよー!」




              ___三十路から始める撞球道・完。

番外編として、試合では無く玉屋における「あるある話」をダラダラ書く「玉屋の日常」を第3章区分として2話書くつもりですが、その後更新するかは未定です。


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