ボウラード・ゲーム
短いです、これからもマイペースでぽつぽつ投稿していきます。
ビリヤード場に出入りするようになって1ヶ月、仕事帰りに練習したり、休日には古賀さんに厚みの狙い方、上下の撞点の使い分け等の基本を教わり、なんだか自分でもかなり上達した気がしてきていた。
そうなるとやっぱり成果の様なものが確認したくなる。陸上競技であればベストタイムの更新、ゴルフであればスコアが縮めば上達を実感出来る。しかしビリヤードはそういった点数が出るようなものじゃないので自分がどれくらい上達したかが実感しにくい。
そういった話を古賀さんにしたところ、勧められたのが「ボウラード・ゲーム」だった。
ビリヤードにも点数が出る競技があるのだ。
正直、始めて店に来たときビリヤードのゲームと言えば9ボールしか知らなかった。
しかし実際ビリヤードにも色々なゲームがある、8ボール・ローテーションなどの競技寄りのモノから、隠し玉というパーティーゲームに近いもの。中にはフォーティーン・ワンやワンポケット、カイルンといった上級者向けのゲーム。
ボウラード・ゲームは文字通り、ボウリングの様に10フレーム300点満点で点数を競うゲーム。スコアシートもボウリングのものと一緒で、計算方法も同じである。対戦相手がいなくてもプレイできるので、お一人様に優しいゲームでもある。
一通りルールの説明を受け、ボウリングと同じスコアのつけ方なら、まあ70点位が普通といった所だろうと当たりを付けて、とりあえず100点を目標にプレイを開始する。
「29点・・・・」
始めてやったボウラード・ゲームの結果であった。
スコアシートには見事に1,2、Gが並んでいる。
いやいやいや、コレ難しいって。
ボウラードゲームをざっくり説明すると、ボウリングのピンの形にラックしたボールをブレイクする、ここでノーインでもミスにはならない、2個以上落ちたら1個を残しテーブル(フットスポット)に戻す。
ブレイク後の配置からコールショット(落とす穴を指定)でシュートしていき、ミスするまで続け、ミスしたらそこまで連続してポケットしたボールの数がボウリングでいう一投で倒したピンの数になる。
つまりストライクを取りたかったら、ブレイク後ノーミスでテーブルの上のボールを全てポケットしなければならないのだ、しかもコールショットなのでラッキーインはミス扱い。
「まあ最初は40点を目指すといいよ」
古賀さんにそう慰められ気持ちを切り替える。
2投×10フレームで40点、つまり1投で2球落とせば達成出来る、さほど難しくないように思えるが、いきなり高すぎる目標を設定するよりいいだろう。
できれば期限もつけた方がいいと思うので、1ヶ月以内に40点以上を目標にすることにした。
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「よし!63点、もうちょい」
あれから2週間、目標の40点はあっさりクリア、次の目標は70点、その次が100点だ。
古賀さんにアドバイスをもらい、ブレイクを改善したのが大きかった。
最初とにかく稼ごうと強くブレイクしていて、手玉の事まで考えていなかったため、ブレイク後、手玉がとんでもない位置にあったり、最悪スクラッチなんて事もよく有った。
ミスする時は大抵決まっている、土手撞きだったり、遠い玉、カット、バンクなどを狙わなくてはならない時・・・
初手でのそれを回避できる、手玉がテーブルの真ん中付近に残るようコントロールするブレイク、そのやり方を教えてもらったのだ。
それから40点はすぐに安定して出るようになった、撞き易い場所に有る手球で穴前の入れやすいボールを入れるだけで40点は出る。
しかしそれ以上、例えば100点を目指すならマーク、つまりストライクやスペアを4回前後取らないといけない。
そのために絶対に必要なのが「出し」
つまり手玉のコントロールである。
しかし、まだ初心者に近い自分は、「出し」が良く解らない、こればっかりは上級者の常連さんに教えてもらったり、プレイを見て覚えるしかないだろう。
というか、そもそも「入れ」も安定していないので、全力で入れに行っても簡単な玉を外すなんて事もしょっちゅう有るのに、そこで更に入れながらネクストポジションを意識なんてすると、ただでさえ低いシュート力が更に悲惨な事に・・・・
でも、だからこそ、シュートを決めた後、まさに自分の想像した通りのコースでピンポイントに「出し」が成功したりすると、顔がニヤケるのが止められない。
ビリヤードを始めて2ヶ月ちょっと、「C級」になった自分は、やっとビリヤードの本当の面白さと難しさ、それが解り始めて来た。
ボウラードゲームをする際のスコアシートですが、お店の人に「ボウラード帳」有りますか?って聞けば大丈夫です。5フレーム×10ページのボーラード帳は250円。後はボウラードゲーム用のスマホアプリも有るみたいなので参考にして下さい。




