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千里02


 今日は、まだ昼までで授業はない。


 小野寺(オノデラ)(ユキ)ちゃんと(ツキ)ちゃん姉妹と話していたら少し遅くなった。


 年が変わっても相変わらずな二人だった。


 妹の月ちゃんは隣のクラスで姉の雪ちゃんとは同じクラスだ。


 雪ちゃん月ちゃんは双子だけど「二卵性だから似てないよ〜」と、よく言っているが私は、そっくりだと思う。確かに顔は瓜二つじゃないけれど雰囲気が似てるんだよね〜。


 二人とも塾に通っていて、あまり遊べないけれど今日は休みだと言う事で昼食を食べてから(ヒナ)ちゃん家に集合する事になった。


 ◇◇◇


 家に帰ると母は既に仕事に行ったあとだった。


 ご飯は机の上にラップをして置いてあったのでレンジで温めてから食べた。


 母は、いろんな資格を持っていて父のスケジュールの管理みたいなのをしていない時は、麻生(アソウ)動物病院で働いている。


 ちなみに、その動物病院は雛ちゃん家だ。


 私の父は引っ越してからは家で仕事をしている。


 何の仕事をしているのか分からないけれど、ほぼ一日パソコンと、にらめっこをしている。


 だけど、それも母のスケジュール管理があっての事。


 それがないと手一杯なのに仕事を引き受けてしまい寝食を忘れるくらい仕事に没頭してしまい大変だからだそうだ。(母、実話談)


 仕事以外は、てんでダメな父である。


 ◇◇◇


 食べ終わり後片付けをしてからホワイトボードに雛ちゃん家に行く事を書いた。


 父に言っても返事はあるが覚えていないからである。


 宿題もなかったので今日の荷物は少ない。


 ハンカチにティッシュ、財布に携帯(・・)にヘッドホン(・・・・・)を入れた鞄を持ってから家を出た。日頃はココに教科書などがプラスされるから重いんだよね。


 ちなみに最後の二つは必需品である。


 どこに行くにも、この二つだけは一緒だ。忘れたら大変な事になるからなんだけどね……。


 ◇◇◇


 「ピンポーン」


 雛ちゃん家のインターホンを押すと中から犬の鳴き声が聞こえてくる。


 雛ちゃん家で飼っている雑種で名前は『ケン』。


 犬だから『(ケン)』ではなくて『健康』の『健』の字で『(ケン)』である。


 母犬は野良だったみたいで公園で子犬達を生んだそうだ。


 そして兄弟の中で一番小さくて今にも鼓動が止まりそうなほど弱々しかったケンを守っていた母犬。


 そんな健やかに育ってほしいと名付けられた健は今や、やんちゃすぎて困るぐらい元気だ。


 だからいつの間にか皆にはカタカナで「ケン」って呼ばれるようになったんだけどケンは、どちらでも嬉しそうである。


 すぐにドアが開き雛ちゃんとケンが出迎えてくれた。


 雛ちゃんの足元で尻尾をブンブン振っているケン。とても嬉しそうだ。


 いつもの事だけど自然と笑顔になる。


 雛ちゃんとケンと遊んでいると雪ちゃんと月ちゃんが来た。


 その後、皆で遊びまくった。あ〜楽しかった。



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