二話の「私」
感覚過敏について
今回は、感覚過敏について書きます。
発達障がいを持つ人に多いのが感覚過敏だそうです。
主に味覚・聴覚・嗅覚・触覚・視覚などの
感覚が過敏になる事を感覚過敏と言うそうです。
逆に、それらの感覚が鈍いことを感覚鈍麻と言って、
これも発達障がいを持つ人に多いそうです。
私には、感覚過敏があります。
味覚・聴覚・触覚・視覚
嗅覚以外の感覚過敏全てがあります。
視覚過敏
「私」は、日の光をものすごく眩しく感じます。
他の人がそんなに目を眇めていなくても
私は目を極限まで細めていたりします。
とてもとても眩しくて、痛いんです。
目が痛くって、眩しくって、日中外では上を向けませんし
上を向いていなくても大きくは目を開けられません。
実は、スマホやパソコン、蛍光灯の光も眩しくて痛いです。
太陽と違って自分で調整できるのでそこまでではありませんが、こうしている今も痛いなって思いながらこの文章を打ち込んでたりします。
誰も理解してくれないし、「大げさ」とか、「わがまま」とか言われますけど、この感覚は本当にあって、いつも私を苦しめます。
だから、夜は好きです。
暗くて、日の光が届かなくて、目が痛くない。
照明は自分で調整すればいいですからね。
とは言っても、限界はあるんですけどね。
ほら、照明ってだいたい白い光が二種類に、オレンジの光が一種類、その後に全部消えるじゃないですか。
あれがね、いつも二番目の白い光を使ってるんですけどね。
一番目じゃ眩しすぎるし、三番目は、オレンジ色の小さい光で寝るときくらいにしかつかえないじゃないですか。
でも、かといって二番目の白い光でもやっぱりちょっとまぶしいんですよ。まだ、痛い。
だから、ちょっと困るんですよね。
もう我慢するしかないですけど。
でもね、今便利な世の中だからなんか最新式の奴は
光の設定が何段階もあるらしいんですよ。
すごいなー
いいなーって思うんです。
あれって、お小遣いで買える範囲なのかな?
話は脱線しましたが、いろいろと苦労が多い視覚過敏です。
といっても、私も視覚過敏だと気づいたのは最近なんですけどね。
味覚過敏
「私」の味覚過敏は結構酷いらしいです。
自分ではあんまり気づかないのですが。
給食の時間とかよく言われます。
好き嫌い多すぎって。
最近は、これが私なのだと理解してきてくれたのかあまり言われませんが、最初の頃は、わがままやな〜ともよく言われました。
私としては、ソレは本当に食べられないのであって、決して好き嫌いで残している訳ではないのですが、なかなか理解を得られません。失礼ですが、食べれない物に関しては食べ物ではないとまで思ってる事があります。
まず、中学生の頃。
不登校の引きこもりになっていた時は、
コンビニ弁当や冷凍食品、スーパーのお弁当等しか食べなかっです。というか、食べれなかったです。食べようとすると吐き気がして、気持ち悪くてもどしたりしていました。
その時は、かなり家族に迷惑をかけたと思います。
コンビニ弁当って高いんですよ。
その当時は、ほとんどコンビニに行くことが無かったので今になって知りましたが。
あと、今でも食べれないものを言います。
「私」は、ご飯は炊きたてのご飯しか食べれません。
炊いてから時間が経ったご飯は、カピカピで硬くて、黄色くて、変な臭いがして、味も・・・
チャーハンにしてあったりすると、まだいけるようにはなったのですが、やっぱりそのままの状態では無理です。
魚も、鮭とマスしか食べれません。
あと最近は、なんとかサバも食べれる様にはなりました。
調理方法も、塩とかなら大丈夫ですが、トマト煮込みとか訳の分からん奴になると、もうダメです。
「私」は、もともとそういう変わったものが大の苦手なのです。
○○のカレー風味とか、○○風とか。
そういう訳で、魚はそれしか食べれないのですが、刺し身やお寿司だと別だったりします。青魚のような臭みのある奴はべつですが、それ以外だったらだいたいいけます。
だから、逆に誤解されます。
「刺し身は食べられるのに、焼き魚や煮魚はダメなんてワガママだ」って。
あと、野菜はどんなものでもマヨネーズか胡麻ドレッシングがないと食べれません。
あとは、豆が苦手です。
あまーく似た茶色い豆以外はだいたい食べれません。
それから、一時期鶏肉が食べられなかった事がありました。
それ以外にも、メーカーが決まっていてそれ以外のものは食べれないものもあります。みたらし団子もそうですし、野菜ジュースもです。実は、ハンバーグや餃子もスーパーによって食べられる所とそうでない所があります。
そんな感じで、食生活は偏りまくっている訳ですが、支援学校に入り、食べる事を強制されなくなってから、少しずつ食べられるものか増えてきました。
中学までは全部残さず食べる事を無理強いされていたので、どうしても食べれない「私」は、一人、掃除の時間までボーッと給食を前にして過ごしていました。それに対して、食べる気がないんか。とか、言われたり、掃除が始まって邪魔そうにされたりしました。給食が食べ終わらない場合に教室に残っていなくてはいけないのは掃除が始まるまでなので、謝りながらそそくさと片付けに行きました。しばらくはそれで持ちましたが、そのうち担任と、お節介な同級生に昼休みの間中囲まれて、見張られて食べるように言われ続けることになりました。それでも、食べないと無理矢理食べさせられました。それで、少しは食べましたが、ついにある日限界がきて口の中に詰め込まれた物を戻してしまいました。
そこからでしょうか?私の味覚過敏が酷くなったのは。
という事で、味覚過敏を持つお子さん・お友達がいる方へ。
決して無理強いしないでください。
それで、食べられるようになる事はありません。
苦手を克服するなんて軽い気持ちですると、
後々まで残る大きなトラウマになってしまいます。
どうか、そこだけお願いします。
聴覚過敏
私はとにかく音が苦手です。
どんな音であっても大きな音は苦手ですし、高すぎる音、低すぎる音もそうです。
金属の擦れる音、叩く音、服が擦れる音、誰かの喋り声、椅子のなる音、車が通る音、クラクション、救急車のサイレン、オルゴールの音、扇風機の音、掃除機の音、テレビの音。
他にもいろいろあります。
人の話し声に関しては、一度に二人以上の声が耳の中に入って来たりします。一番すごかった時で五人?四人?の声を同時に聞き分けてました。あと、遠くの物音、小さい音でもよく聞こえます。家族が帰って来たことに、犬より先に気づいた事もありますし、テレビなんかも深夜ならボリューム4とかで普通に聞けちゃいます。恥ずかしながら、落とした硬貨が何円硬貨か聴き分けられたりします。
そんな小さなメリットもありますが、その代わりに他の音まで一気に耳になだれこんできたり、その場にいる全員の声が全部一斉に同じ様に聞こえてしまって、自分と会話している相手の声がどれなのか分からなくなったりします。そして、音がいっぱい聞こえすぎて頭が痛くなります。
音の反響もよく聞こえてしまうので、体育館や音楽室も苦手です。実際に現在、体育館には入れていない状況ですし、音楽室に入る時も耳栓をして入ります。耳栓をしていても普通に聞こえてしまうので授業に影響はありません。
三話に続きます。