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国のお姫様が俺の雑貨屋に逃げてきた件。  作者: 青木 悠太郎
逃走編
7/14

作戦開始です!

「よお久しぶりだなーコルバーツ」

シキが門番の同期に挨拶した。

「シキか?久しぶりだな1年振りぐらいか?全く随分と出世したもんだな」


コルバーツは皮肉そうにシキに文句を言った

しかしシキも笑いながら

「お前だって門番なんて出世した方だろ?」

「まあな」

二人で笑っていたがコルバーツがアマネと俺の方を見て

「こいつらは何者だ?」

急に強い口調になった

するとシキは巧みな演技で


「ああこの人たちは俺の父さんの親戚で俺が迎えに行ったんだよ」

シキは平然とした様子でコルバーツに説明した

「なんだよてっきり今逃走中の姫様かと思ったぜほら通っていいぞ。」

コルバーツは何の疑いも無しに門を開けた


「ありがとうじゃあいこうか」

シキが俺たちを先導した。

何もかもうまくいっているこのまま、

と思った矢先


「ちょっとお待ちください」

一人の兵士が俺たちを止めようとした

バレる、、と思ったその時

「走れ!!」

シキが声をあげて叫んだ。


「うん」

「おう」

シキの指示を聞いて俺たちは走り出した。

走っているシキが俺たちに


「姫様とミオはこのまま逃げて洞窟に隠れてください!俺がおとりになって兵士をできるだけ遠くに引っ張っていきますからそのうちに逃げてください」

シキからの突然の話に俺は出る言葉がなかった。


アマネが涙目で

「でも!!それじゃあシキが捕まってしまうそんなことできないよぉぉ!!」

するとシキはこれまで見せた事のない爽やかな顔で


「私は姫様にあの時助けてもらったから今の人生があるんです。このピンチな時にあの恩を返すことができるんです!大丈夫また会えますよ!いえ会ってみせます!!さあ早く逃げてください!!」

それはシキの必死な叫びだった。アマネはそれを感じ取り


「わかった。次会ったらまた私の話を聞いてね!」

アマネは涙を拭いつつシキに言った

「はい!ミオ、、姫様を頼んだぞ」

俺は迷いなく

「おう!任せろ!また絶対会おう!」


シキは静かにうなずき別れ道の右側へと走っていった追いかけてきた兵士たちも右側へと走り去っていった。


ひとまず洞窟で日が昇るのを待つことにした俺とアマネは会話がなかった


仕方ない今まで長い付き合いだったシキとこんな形で突然別れたのだから。


「シキはお前のためにおとりになってくれたんだよな」

俺は落ち込むアマネにいい言葉がげができなかった

するとアマネは静かに振り向き


「シキがいなくなっちゃったからこれからは守ってくれる人がいなくなっちゃったな、、ミオが守ってくれる?」

その場に沈黙の空気が流れた

どうすればいい?でも答えはひとつだった


「ああ守るさシキに頼まれたことだからな」

「うんありがとう」


二人が握手をした時朝日が昇り二人を照らした。



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