自分の弱さ。心の弱さ。すべてが絶望に変わった日
「なぜかわからないけど私は多分捕まってしまう。」
アマネは何かを察知していた。やはりアマネには何かを察する能力があるようだ。
「でもこんなことミオ達に言っても何も始まらないただ混乱を生むだけ。だからここはあえて黙っておこうかな」
そして気持ちを入れ替えて
「ついたよー!ここがジハング!なかなかいい町でしょ?」
アマネが笑顔でミオ達にジハングを紹介する
「確かにすごいな森の中って感じたけど雄大な景色が望めるな」
ミオが周りを見渡しながら少し興奮した口調で言っている
「確かにすごいですね」
シェフィもそれに便乗して景色を眺めている
「とりあえず紹介は終わったから私の知り合いの元に行きましょうか」
アマネはそう言い町へと歩き出した。
そんな中ミオがニンマリしていた
ここでミオの頭の中はこうなっている
「アマネの知り合いか。もしかしたら超絶美人とかだったりするのかな早く会ってみたいなー」
すると隣でシェフィが嫌そうな顔で
「ミオさんさっきから心の声漏れちゃってます笑」
「えっマジ?まあ気にすんなって!」
ミオはなんとかその場をごまかした
数十分ほとだろうか?森の方に歩いて行くと一つ古びた小屋があった。
するとアマネがその小屋を指差し
「ここが私の知り合いの家よ。鍵は持ってるから入りましょう。」
アマネがポケットから鍵を取り出しドアを開け始めた。
「勝手に鍵開けて入っていいのだろうか?」
そんな心配をよそに鍵は開いた。
すると上から謎の笑顔の少しマ○オに似ている人形が落ちてきた。
「うわぁ!!」
アマネよりもミオの方が先にビビっていた
アマネは笑いながら
「なんで私よりミオの方が先にビビってるのよ笑」
そんな茶番をしつつ中にいたのは大体70歳は越えたであろう老人だった。
すると老人は立ち上がり杖をつきながら厳しい顔でこちらにやってきた
「怖い感じだな」
ミオは少し身震いした。
老人の第一声は、、、
「久しぶりー!アマアマー」
老人は目を輝かせながらアマネを向かい入れた
アマネは嫌がる素振りも見せず
「おじいさんお久しぶりです」
待て待てアマアマってなんだよどんだけ萌えた爺さんなんだよまったく!
「紹介するわ何でも屋のパイソン ジュニオさんこう見えてももう87歳よ?」
アマネが軽く爺さんの紹介をする
それにしてもこの元気で87歳はすごいな
「ところでアマアマ今日のネタはなんだい」
さっきのおちゃらけ雰囲気とはまた違い真剣な雰囲気になってきた。
アマネも真剣な眼差しで
「私たちを追ってきている兵士達の人数と現在のいる場所を教えて欲しいの」
それを聞くとパイソン爺さんは眼鏡を外し机の書類をあさり始めた。
そして机の書類からそれを取り出して
「その情報ならもう上がっているよ大体人数は20人から30人場所はここから8キロ東のアレストロという村だな」
パイソン爺さんは眼鏡をまたかけ書類の整理を始めた。
さすがアマネが信用する情報屋圧倒的な情報量だ。
「分かったありがとう今すぐここを出るよありがとねパイソンさん」
アマネは少しまた顔がこわばっていた
何かを感じ取ったのかパイソン爺さんは表情を変えず
「ああ気をつけるんだぞ」
そして小屋を出た。
「早く行かないと追いつかれてしまう急ぎましょう」
アマネは急ぎ足で違う町へと歩き出した
何かある、、それは俺でも分かった
すると前から馬車がやってきて
「あのすみません道をお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?」
しかしアマネはきっぱりと
「すみませんこの国のの人間ではないので」
そう馬車の人にいい残し先へと進んでいった
「異国の人か、自分もその人探してるんですよ」
まさか、、、
そう思った瞬間には馬車の雑草から兵士が5人でてきてアマネを捕まえた。
「きゃーやめて!!」
アマネの悲鳴が叫びわたる
兵士は暴れるアマネを抑えミオに厳しい口調でこう言った
「姫の命が惜しいならここで去れ 去れば特別見逃してやる」
ミオは
「嫌だ!アマネを助ける!はぁー!!!」
勇敢にもミオが兵士たちに突っ込んでくる
しかし棒で腹を刺されてしまう
「グバッ、、」
ミオの口から血がこぼれ落ちる
「やめて!!ミオに乱暴しないで!命令でもなんでときくからぁぁ!!」
アマネが見たことないような絶叫で叫び続ける
シェフィがミオに泣きながら
「これ以上は危険です逃げましょう!」
しかしミオは血を口から流しながら
「そんなことできるかよ俺はアマネのことが、、、」
ドサッ、、、、、、、、、
ミオはその場に倒れこんだ。
「ミオさん!?ミオさぁぁん!!」
馬車でアマネが連れてがれるアマネは馬車の中で泣き崩れ
「ミオ、、、ごめん」
ただその言葉を繰り返していた
その頃
ミオは薄れいく意識の中で自分を責め続けた
「俺が弱いから、、臆病だから、、アマネに何もいい思いをさせてあげられなかったくそっ大事な人なのに俺は、、、俺は、、、、」
そしてミオは意識を失った