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国のお姫様が俺の雑貨屋に逃げてきた件。  作者: 青木 悠太郎
逃走編
11/14

それぞれの思い。本当の気持ち。

「ねぇミオは大人になったら何になりたいの?」

「えっーとね兵隊さん!」

「おお!すごいなミオ。お前ならきっとできるぞ!頑張りなさい。」


「ミオー遊ぼー」

「うんあそぼ、、」


うわぁ!!

「すごい夢を見たな父さんと母さんの夢それにあれは一体、、」


ミオは汗をだらだらにかきながら朝4時に起きた。


「大丈夫?すごく苦しそうだったけど」

アマネがミオの顔を覗きながら心配そうに見ている


ミオは汗を服で拭いながら

「大丈夫。起こしちまって悪かったな」


俺はたまにこのような夢を見る。

偶然とは思えない。父さん、母さんの顔は思い出せるのだがもう一人よくうちに来てた少女の顔が思い出せない。


そんなことを考えつつ俺はまた眠ってしまった

「起きてくださいミオさん。」

朝、シェフィが俺の肩を叩き起こしてくれた


「朝ご飯の準備はできています!」

シェフィが腕をまくりながら自信満々な顔で朝ご飯の完成を自慢してきた。


「ありがとう!こ、これは!?」

ミオは度肝を抜かれたそこにあったのは


幻のキノコと言われたレインボーマッシュルームそれに伝説の木の実ラフーコレルーテ

今にもかぶりつけそうな山菜たち


「こ、これどうしたんだ?」

ミオは完全に口が開いた状態でシェフィに聞いてみた。


するとシェフィは腕を腰に当て

「私、なぜか小さい頃から勘がよくあたりまして直感的にここに何かあると判断できるのです。」


知らなかったシェフィにそんな能力が。

二人で木の実とかいろいろ話しているうちにアマネが目をこすりながら起きてきた。


「おはようミオ、シェフィ」

目覚めた時のアマネ結構可愛いな。

なんで意識してるんだ!俺っ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さてどうしましょうかこれから」

シェフィが朝ご飯のかたずけをしながら

これからの予定を聞いていた


「とりあえず山を降りて国の端のジハングという町に向かいましょうそこに私の知り合いがいるから」

アマネがその町の地図を指差しながら次の目的地を設定した。


さっそく俺たち3人は山を降り始めた

アマネはせっせと歩いていってしまいかなり距離が開いてしまったすると後ろからシェフィが


「あのー前から思ってたんですけどーミオさんってアマネさんのこと好きなんですか?」

突然の質問に動揺したミオは飲んでいた水を吐き出した


「ゲホゲホ そんなことねーよ」

ミオは顔を赤くしながら必死に弁解した


しかしその分かりやすすぎる反応にシェフィは完全に気づいていた。


しかしそこはあえて口には出さず心の中で楽しんでいた。


「そうなんですかぁ違うんですかー」


ミオは自分でもなぜか顔が赤くなっているかわからない。自分の本当の気持ちがわからない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ミオとここまでいろんなことがあったなー出会った時はどうなるかと思ったけど」


アマネは後ろ遠くにいるミオたちを^チラ見しながら思っていた。


ミオと出会ってもう2週間 ミオには数多くの魅力があった


王宮の兵士たちにはない自由な表現力

自分が国の姫なのに友達として接してくれたこと

なにより私を助けてくれたこと


「ミオって彼女とかいるのかな?」

アマネは自然とそんな事を意識し始めていた


しかしアマネはずっと王宮で見張られ

踊りたくもないどっかの国のへっぽこ王子と踊らされたりここまでまともに恋などしていないアマネにとってその感情に気づくのは難しいことだった。


「最近ミオのことを考えると胸が痛くなる。どうしてなんだろう」

彼女が自分の気持ちに気づくのはそう遠くはないのかもしれない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こうしてお互いの心情に変化が見られ始めた時。それは恋の始まりかそれとも間違った道を歩き始めたのかそれはわからない


アマネが自分の気持ちに気付いた時どのような行動に出るのか

ミオは自分の気持ちを素直に受け止められるのか


それぞれの思いが今交錯している。


12話へ




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