いつも通りの生活してます!
ここはウェスタード王国。山に囲まれ豊かな森、川が流れている人口5000人の小さな国だ。しかしこの国には問題がある。その問題はきっと誰もが悩んでいるだろう。それは、、
「おいそこの平民道をどけ。」
恐らく王国の兵士だと思われる人がまるで虫を見るかのような目で俺に指示をしてきた。
「はい。すみません。」
こうするしかないのだ。なんせこの国は絶対王政制度というのを取っていて王を絶対とし、それに反抗するものは即刻処罰というひどい国だ。
綺麗な空気、森、空が唯一この国に生まれてよかったと思うところだ。
俺の両親は小さい頃世紀の大虐殺という事件によって俺を守るために犠牲になった。
その後生き残った数少ない親戚を転々とし、
そしてこのアスタルア村にたどり着いた。
アスタルア村の人たちはみんな優しく俺に接してくれおれは次第に人間としての心を取り戻していった。
ある日おれが住んでいる小屋を訪れた村長であり、おれの義理の父親でもあるハルソ アシェフィードさんが
「ミオお前店をやっては見ないか?」
ハルソさんが言うにはこの村には雑貨屋というものがなく年老いた人ばかりだから若い俺に雑貨屋をやってほしいということだった」
「でも俺まだ17歳ですし、、そんな店なんてとてもできませんよ」
俺はもじもじしながらハルソさんに言った。
しかしハルソさんは真剣な目で
「いいんだ!お前にはできる!わしも信じとるし村民みんながお前のことを信じている」
ハルソさんはこう断言した。
少し迷ったがこう言われているなら仕方ないやってやる!という気持ちになった。
「はいやります!やらせてください!」
不安があったがやることにした。
雑貨屋の仕事は意外と大変だった。
武具屋などは武器や防具を専門に売るが
雑貨屋は簡易な武器から果ては火をつけるようのまきなども売る。
最初はハルソさんがいろいろやってくれていたが、だんだん俺がやるようになった。
店の商品の整理や、武器などを町の職人から買ったり、最初は大変だったが村の人々が助けてくれたおかげでうまくやっていた。
いつも通り店の前で商品を並べていると
二人組の兵士が俺に近づいてきて
「おいそこの平民この写真の女性を見かけなかったか?」
そこに移っていたのは金髪でとても可愛く見入ってしまいそうなこの国の王女アマネアザリアウェスタードだった。
恐る恐る
「なぜ王女を探しているのですか?」
と兵士に聞いてみると一人の兵士が
「逃げたんだよ王宮から」
こう答えたするともう一人のゴツい兵士が
「おいそれ以上言うな!この事は国の秘密なんだそ!」
もう一人の兵士を叱ると俺を睨み
「おい平民この事は誰にも口外してはならんぞもししたら処刑だ。」
そう言い残し次の家へと向かっていった。
腹立つなあの兵士!
一人で怒っていたがバカバカしくなりやめた
「王女様逃げたのか?まああのクソ国王じゃしょうがないよな。」
そんな事を思いつつ作業をしていると
「すみません今晩止めてはいただけないでしょうか?」
一人の女性と思わしき人が俺に訪ねてきた。
「まあボロい家ですけどそれでいいならいいですよ。」
別に止めても困る事はないから快く迎え入れた。やはり女性が一緒の家にいると言うのはなんともまあそうだな。
とりあえず家の2階でお茶を出した。
その女性はずっとフードを被っていて会話しようとしない。
「あのー?すみません。古い家でテンション下がっちゃってます?」
ほんのジョークのつもり出言ったのであったが
「はい。」
いやぁ素直に傷つくね!まあいいけど!
しばらく重い空気が流れていたので
「えーと俺はミオ、サーク。現在17歳です一応、ここの雑貨屋の支配人です。」
とりあえず自己紹介した。
しかし女性は
「わたしは旅人とでも言っておきましょうかね」
覇気のない声が帰ってくるだけだった。
すると玄関のドアを激しく叩いてくるものがいた。