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僕と冬/解けぬ問

枯葉が舞う道

人通りはまばら

吐く息は白く

虚空に揺らぎ消えた

幻想の様にね


道端にあるのは

棄てられたゴミと

踏みつけられた雑草

彼らは冬風から

身を守る様に

群れを成して

助け合っている



それに比べて

僕らはどうだろう?

そんな考えが

雲のように浮かんで来た



憎み合う事で

自分達の存在を主張して

その頭使って

色んな事して傷付け合う


助け合いなんて文字は

そこには無くて

ただただ個人のエゴだけが渦巻く




その終末に訪れるのは

抗えない孤独の寒さ

傷ついた心の痛さ

たったこんだけのものさ




滑稽じゃないかい?



人に捨てられ

世に棄てられ

踏みつけられて

用無しの烙印押された


そんな彼らでさえ、助け合える



それだというのに

僕らは一体何なのだろう?



考える僕の横を

ビニール袋が舞う


風に煽られたその音は

「せいぜい考えろよ人間」

悩む僕を試すようで

「解らないよ」

白い息と共に吐き出してみた


道端の雑草に近付き

その葉を撫でてみた

ボロボロの緑に

「教えてくれよ、答えを」

問いかけてみても

「 」

無音は僕を嘲笑うようさ



解らぬ問に悩みながら

空を見上げてみる


通り過ぎる雲は

愚かな僕を見守る様で

吹き付く風は

悩む僕を追い立てるようで


包む冬は

白き幻想いきは

迷う僕にこう語る

「答えなんて無いさ」

「迷い続ければいいんだよ」




僕にはどれが答えか解らないんだ


誰か教えておくれよ、解るのならね?

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