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魔王様の一目惚れ  作者: 蘇芳
本編
8/12

晴れの祀り

ティナから晴れの祀りの日はルシオンの護衛だと言われ大抜擢だと裏の事情も知らずに喜ぶフェルディナンド。

何となく事情読めているルイーズは手放しに喜べずにいた。


ウィンウッドはそんなルイーズの様子に気付いたのか

「どんな事情があろうとも実力が皆無な者に任せるわけにはいかない。」

と裏の事情はばっちりあるが実力もあるぞと慰めていた。



更に訓練に気合いが入るフェルディナンドとルイーズであった。




晴れの祀りとは雨ばかり続く季節が終わり初夏の風が届いたら行われる祀りである。

青天の舞を見てアマノハレを食べるのが最近の流行だった。




当日。

宰相エンヴィーによって挨拶やら演説やらで追われるルシオン。

護衛で隊長にティナがその他にウィンウッドとフェルディナンドとルイーズが続く。


色々と回ったが大きなトラブルもなく青天の舞をフィナーレに祀りは終わりを告げた。



祀りが終わってルシオンは少し城の庭で散歩をしていた。

今日は一緒にいれて楽しかったが所詮仕事での事でだからいまいちなぁ等と考えていたら


「ルシオン様、こんな所にいらっしゃった!」


フェルディナンドが後方の道から現れた。

手に何かを持っているようだ。


「よくよく考えればルシオン様はお忙しいからアマノハレをご存じながったんですよね?はい、これ!」

「これは?」


フェルディナンドからカラフルなふわふわしたモノを渡される。


「これがアマノハレです!ぜひ食べて下さい。」

「あ、ありがとう・・・。」


街灯でルシオンの顔は真っ赤なのにフェルディナンドが気付いた。


「ルシオン様、顔が赤い!?もしや風邪を」

「違うわ!」


流石に天然に返答されてはルシオンもいたたまわれないと速攻で突っ込みを入れた。

アマノハレを貰え浮かれてしまってたのか


「顔が赤いのは貴方のせいよ。」

「はい?」

「私が貴方の事好きって知らないでしょう。」


言った後に血の気が引いた。

うっかりなのか何なのかよくわからないが自分が思わず言ってしまった事に後悔している。

ルシオンはその場から魔法を使い自室へ逃走した。



残されたフェルディナンドが口をぱくぱくさせながら真っ赤になってるのなんて知るよしもない。

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