番外編・未来の話
ルシオンに剣と薔薇を渡して十数年。
フェルディナンドもだいぶ背が伸び筋骨隆々に・・・はなっていないが少し背が伸びヒールを履いたルシオンを抜かすぐらいにはなれた。
「お。フェル、もう帰るのか?」
今や宰相補佐まで登り詰めたルイーズ。
相変わらずフェルディナンドとは仲が良い。
「そーすっよ。ルシオンさん、そろそろだからね。」
「大事な時期だからな。まぁ楽しみでもあるが。」
また飲みにでもと他愛もない会話をし、ルイーズは仕事へフェルディナンドは帰路につく。
と言えどルシオンへ婿入りしたようなものなので、職場兼自宅みたいな感じだった。
敷地面積があるので距離はある。
「おとーちゃま、おかりー。」
フェルディナンドの姿が見え走り寄ってくる女の子を抱き上げる。
きゃっきゃっ喜ぶ子はルシオンとの愛娘だ。
「ただいま、マリオン。」
頬にキスをするとより喜んだ。
「お帰りなさい、フェル。」
「ただいま。」
ルシオンもフェルディナンドを出迎えに来た。
「調子はどう?」
「順調よ。」
そう言いルシオンは自身のお腹をいとおしそうに撫でる。
二人目を授かっているのだ。
「魔力が強いみたいだから少し心配よ。」
「大丈夫。制御出来るまで見守ろう。俺はともかくルシオンさんやルイーズが教えてあげれば、ね?」
「そうね。」
「おとーちゃま、おかーちゃま。ごはんー。」
愛しい娘の呼ぶ声に二人はそこへ向かう。
食事の風景はとても穏やかで幸せそうだった。




