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貴女に贈るのは
フェルディナンドは答えを出した。
今日はその結果をルシオンに伝える。
ルシオンは緊張していた。
答えが出たのでフェルディナンドが訪問する。
「ルシオン様、失礼します。」
フェルディナンドが扉を開けて入る。
ルシオンは固唾を飲みながらフェルディナンドの姿を見た。
手に持っているのは…剣と薔薇。
「なんで両方!?」
意図が読めないフェルディナンドの行動で緊張感が吹っ飛んでルシオンは思わず突っ込みを入れてしまう。
フェルディナンドは苦笑した後
「俺は我儘なんです。」
「我儘?」
「ルシオン様を護れる存在にも愛する存在にもなりたいんです。」
そう言うとフェルディナンドは両方をルシオンに差し出す。
「ですから、両方受け取って下さい。」
唖然とする。
こんなに突拍子もない返事を貰うとは想像していなかった。
振られるならまだしも欲張りな奴だと思ってしまうがルシオンはそこすら愛おしい。
「はい。」
そう言いルシオンは剣と薔薇を受け取った。
照れながら微笑むルシオンとフェルディナンド。
それを陰からこっそり覗いているウィンウッドとエンヴィーと何故かティナ。
こうして魔王様の一目惚れは成就して幕を閉じた。
これで本編は完結です。
読んで頂きありがとうございます。
この後は番外編書いたりしようかなと考え中です。




