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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

天使の独奏歌アルマノソロソング

作者: FMAX

淮「今日も星が綺麗だなー」

俺の名前は織倉淮、極普通の高校生だ。

今日は友達の龍治と一緒に、俺の日課と言っても過言ではない、天体観測をしている。今日の星もいつもと変わらず綺麗な星だ。

まあ、星を見るだけたから龍治がトイレから帰って来たら帰ろうかと思った、その時、

???「キャアァァー!!」

何処からともなく凄い悲鳴が聞こえて来た。そして、

『ゴツン!!』

鈍い音と共に頭に激痛が走り、俺の意識を遠退かせたのだった。



???「・・・、ねえ・・・、ねえ起きて」

気がつくと知らない少女が俺を見ていた。綺麗な青い瞳、川のように緩やかな流れの金色の長い髪、頭にタンコブができているがかなりの美少女である。そして、背中には四枚の白い翼が・・・、ん?翼?・・・。

俺は目を擦り再び少女の方を見た。少女の背中には、変わらず四枚の翼が生えていた。それを見て俺は言った。

淮「夢だな・・・、天使がこの世に居るわけが無い」

とりあえず俺は、今、夢の中にいるという事にして、夢の中で寝る事にした。そして、

『バチン』

ビンタを一発お見舞いされた。

???「何よ、天使がこの世に居たらいけないの!?それから、私が天使じゃ無かったら、私は何なの!?」

最もな御意見だ。まあ、お前の存在を俺が聞きたいところだ。そんな事を思いながら、俺は言った。

淮「天使なんて居ない。だから、お前の背中にくっついて見える翼だって偽物だろ?」

俺はそう言って少女の翼を思いっ切り引っ張った。

???「痛い、痛い、痛い」

少女が叫んだそして。

『ドゴッ』

俺の顔面に蹴りを一発お見舞いして来た。どれだけ体が柔らかいんだよ。てか、スカートで蹴りを入れて来るとは思ってもいなかった。見えても良いのか!?そう思ったが、まあ、俺は顔面を蹴られ視界に何も映らなかった。

???「いきなり何すんのよ!?」

淮「それはこっちの台詞だ。いきなり殴ったり蹴ったり、お前の方が酷いんだよ。ってか、誰なんだよお前!?」

???「貴方こそ誰よ!!人に名前聞くなら、先に名乗りなさいよ!!」

淮「俺は、もうこの物語が始まった瞬間に名乗った!!」

『バチン』

再びビンタが炸裂。

俺は二メートルは飛ばされた。

???「そんなの、解るわけないわよ!!」

まあ、解ったらスゲーよ。と、いう事で名乗った。

淮「織倉淮、お前は?」

???「私はアルマ、アルマ・フォール・ミール」

凄い長い名前だな、と、ツッコミを入れようとしたが、これまでの事を思い出しあえて、ツッコミを入れなかった。と、まあ、お互いの自己紹介が終わった時、龍治が帰って来た。

淮「龍治、何分トイレ行ってんだよ」

龍治「いやー、実はトイレにエロ本があってさ~、つい」

淮「つい、じゃねーよ!!て言うかお前・・・」

俺が説教をする前に龍治が、俺に問い掛けて来た。

龍治「淮、誰やこの、ごっついかわええ女の子は?」

アルマの方を見て龍治が言って来た。だから、俺はアルマを紹介した。

龍治「せか、アルマちゃんって名前なんやな、俺は、平山龍治、よろしくな」

そう自己紹介してから、再び俺に話し掛けて来た。

龍治「なあ、淮、天使をおとせるギャルゲーってあるんか?」

知るか、ゲームなんて全くと言って良いほどやらねえよ。てか、ギャルゲーや、エロゲーは、お前の分野なんだろ!?・・・、確か、妹も・・・、持ってたな・・・。とまあ、そんな事を思いながら、龍治を無視した。龍治は、無視されたのを全く気にせず、再びアルマ方を真剣に見た。

アルマ「ん?何よ?」

龍治「いやー、ロリ顔か、ちなみに俺は、巨乳も好きだが、貧乳もいけるたちだぜ」

龍治がそう言った瞬間、

『プッツン』

何かが切れる音がした様な気がした。そして、アルマの方を見た。アルマは、顔を真っ赤にし、目尻に涙を溜めて龍治の方を睨んでいる。そして、手を振り翳した。その手の上には、巨大な光の十字架が表れた。

アルマ「貧乳って、言うなぁぁー!!この、変態がぁぁー!!」

そう叫んでアルマは振り翳した手を、勢い良く振り下ろした。

『ドカーン!!』

十字架は勢い良く地面に突き刺さった。龍治は何とかかわしていた。地面は、十字架の威力を物語るように、巨大なクレータを作っていた。

アルマ「私を貧乳って言うな!!」

淮、龍治「は、はい、すみません」

何故か俺は龍治と一緒になって、アルマに謝っていた。



アルマ「そうだ、早く帰らないと。迎えに来てもらおっと」

何を思ったのか、いきなり、アルマがそう言った。

淮「な、帰るのは自由だけど、その翼で飛んで帰らねぇのか?」

アルマ「う、うるさいわね」

少しアルマが焦った口調になった。その瞬間を龍治は逃さなかった。

龍治「あれあれ?まさか、飛べないのか」

アルマ「・・・」

図星だったようだ。

龍治がまた何か言おうとしたので、一生懸命阻止した。

淮「な、なあ、連絡するなら早くしろよ、親が心配するぜ」

落ち込んでいるアルマに俺はそう言った。

するとアルマは、落ち込んでいたのが嘘のように明るく、ペンダントに喋りかけた。

アルマ「お姉ちゃん、今、地上に居るんだけど、迎えに来てくれない?」

すると、ペンダントから、言葉が返って来た。

「只今、留守にしております」

三人「・・・」

しばし、沈黙が走った。

すると、ペンダントから、再び声が聞こえて来た。

「嘘よ、今忙しいから、一年後ぐらいに迎えに行ってあげるわ」

三人「・・・」

再び沈黙が走った。

淮「えっと、アルマさん?地上に知り合いは・・・」

アルマ「居ない」

淮「ですよね・・・」

また沈黙が、とその時、龍治が言った。

龍治「女の子なら、女の子にまかせれば良い。そう、淮、お前の妹にな」

淮「なんで俺ん家!?」

龍治「つべこべ言うな。幼気な少女を野宿させる気か!?」

淮「っ、それはダメだ(て、幼気な少女じゃねえだろ容姿以外)」

アルマ「会話の流れがよく解らないけど、淮、貴方が泊めてくれるの?まあ、よろしく」

こうして、俺の家に不思議な天使の少女アルマが家に居候する事になった。



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