ダブルブッキング
「は?コンビニに奴らが張ってた!?」
「はい、5~6人ほどで学園の生徒を襲っていました」
生徒会長、美里は塔子からの報告に歯軋りをしていた。
「今回はお前が早くに気付いておったから事なきを得たが……油断できんな」
隣に控えていた理江が美里に目配せをした。
「全くよ。まさかここまで早く相手方が動いてくるなんて……。――――クッ!こちらに少しの猶予も与えてくれないで、圧力をかけるつもりね」
「こちらも早急に対策をねらねばならん。が、何か策はあるのか?美里よ」
「正直なところまだ何とも。けど、もたもたしていられない。ともかく超人を召集するわよ。理江、運動連の娘達を。塔子は委員長たちを集めて。かなえにも連絡を」
張りのある大きな声で返事をして飛び出す塔子に続いて、理江が召集のために静かに部屋を去る。
一人残った美里はデスクのパソコンの電源を入れた。
「さて、外の不良少年たちを黙らせるにしたってどうしようかな……」
『PPPP』
「ん……ううん、ん?誰だよ……」
ダズのもとに電話がかかってきたのは、そろそろ5時になろうかとするときであった。神代を送った後、警備員室で昼寝をしていたところを着信音によって起こされた。
「ハーイ。……エイムズだが」
『あらァ?どうも声に覇気がないね。どうかした?』
「倉橋かよ……。寝てたんだ、何か用?」
『実はサァ、ちょっと困ったことになっててね。神代ちゃんは今、寮にいるの?』
「ああ?出かけたりしてなければそのはずだけど」
『じゃあさ、すぐに彼女を校舎内へ連れてきてよ。ちょっと前に『RATT』の残党が動きを見せているって情報が入ったんだ』
「――――何だと!」
『RATT』とは前に倉橋の話で出てきた、超人の力を悪用しようとしている犯罪組織だったはずだ。確か解体されたが、残党が今でも超人を狙っているとか……。
「ん?待てよ、何でそれに神代が関係してるんだ?神代と超人云々は別の問題だろ」
『別に直接的に神代ちゃんが関わってなくても、巻き込まれたりしたら大変でしょ。それに今回はもしかしたら関わっているかもしれないんだよね』
「どういうことだ?」
『実はこの前、襲撃してきた工作員のチームの一人は、解体前の『RATT』に所属してたみたいなんだよね。解体後は形がない集団になっているから、そいつが残党かどうかまではわからないんだけど、そこから、神代ちゃんを狙ってる組織と残党が提携している可能性がある、とも思えるんだよ。つまり今僕たちが最も恐れてるのは…』
「……二つの組織が同時に動くことか」
『そゆ事。……それにしてもタイミング悪いねぇ。ただでさえ生徒たちが混乱してるってのに』
「混乱?」
『生徒たちのあいだでも、面白そうなイベントが起こってるみたいだよ。本当だったらダズはそっちに送り込んで、青春イベントを満喫させたいところなんだけど……、まァ今回は冗談は無しだ。こちらに集中してもらうよ。何か起こったらすぐに連絡入れるから、いつでも準備はしててね』
「分かった。それじゃあな」
短くて済みません!
最近執筆が進まなくて…
頑張って続きを書きます!




