表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Crow  作者: むー2
18/22

第16話:再練(さいれん)

皇都の外れ、霧深い神社の境内で、一条雄介は己の限界と対峙していた。

「冥鳥」の使用による存在の希薄化。それを繋ぎ止めるのは、おやっさんの指導による過酷な精神変革だった。

「いいか雄介、お前はこの世界の住人ではない。だが、この世界を愛する心だけは本物だ。その『くさび』を魂に打ち込め!」

神主としての厳格な表情を見せるおやっさんの前で、雄介は神器との同調を深めていく。



一方その頃、皇立科学研究所の地下深層。

所長の小野寺和也は、幾重ものセキュリティを解除し、広大な開発フロアへと足を踏み入れていた。

そこには、解体されたメデューサ戦の兵装「カドゥケウス」のデータをもとに、膨大な予算と最新技術が投じられた光景が広がっていた。

「所長、振動弾の出力、安定しません。これでは魔人の表皮を貫く前に回路が焼き切れます」

「……ならば、回路そのものを生体金属で作り直せ。エネルギー源は、クロウから採取した極微量の残留波動をエミュレートするんだ」

小野寺は、巨大なカプセルの中で調整を受ける「それ」を見つめた。

それは、クロウの戦闘データを徹底的に解析し、人間が制御可能な「正義」として形にした結晶。

「霧島室長が時間を稼いでくれている間に、我々は『人類の盾』を完成させねばならない。……たとえ、それが禁断の領域に足を踏み入れることになってもだ」

小野寺の冷徹な眼差しの先で、金属の骨格がゆっくりと、人間に近いシルエットを形成し始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ