で最後に、AIって悪なの?
AIで文章を作ることはなんだか面白いです。
えっ、同じような設定なのにこんな風になるの?な笑いがあったりするから。なんだろう、自分のキャラが別の解釈で新しく生まれ変わったみたいな。
でも、それは別物。それが面白い。
だけど、私自身はAIで書くのには抵抗があります。自分で書いていく方が楽しいからです。以前もどこかで書いたと思いますが、設定を作り、ある程度の流れを作り、キャラの性格を肉付けして、背景を作る……ということをしっかりとしている時点で、私の文章は9割方自分で書いた後なのですよね……。
そして、AIでほんの少し文章を作ってもらって思うことは、本気でAIに生成させよう設定するのならこの9割が必要だということです。
だったら、別人が出来るのではなく、自分の思うとおりの文章で登場人物であって欲しいと思っています。だって、長編の主人公なんて、大袈裟でもなく四六時中彼らと付き合うという努力をして動かしているんですもの。
だから、後は整理するのみ。磨くのみになった時にAIを活用しています。
別人を書くAI視点で、投稿する前に私以外の視点で文章を読んでみて欲しいから。
方向づけとか、文章の提案もアドバイスにありますが、私は描いていかないと分からないタイプですし、今さらアドバイスをくれても変えようがありません。
(キャラが勝手に動く瞬間や会話を始める瞬間に方向を決めるから)
(ここで躓いている間は、登場人物との会話・信頼関係が足りないと思っています……だから本当のことを語ってくれない→設定が緩いとなります)
だけど、こうやってAIで思い通りのものを作ろうとしてみて、その大変さが分かると、本気で「良い!」と思える文章ならAIだったとしても良いのかもしれないなぁと思い始めてきました。
その人たちはそれを突き詰めたのだし。
もちろん、もろパクリは言わずもがな、他人の権利侵害になることは絶対にいけないことだと思います。それに、それは一から作品を生み出そうとするよりもずっと努力なしで作れますし、私があのように簡単に設定を入れるだけで、あれだけのものが作れますもの、書くよりも簡単。
だから、もしすべての設定がオリジナルであり、かつ何も侵害していないのであれば、AIでも良いのかもしれません。
それは、創作において自筆でも同じことが言えると思っています。
AIでも人間でもです。
文章が書ける云々というのも、人それぞれありますから。AIを使っているうちに、文章慣れし、自分で書きたくなったり書くことへの負担がなくなる方もいらっしゃるかもしれません。
これは、読書をたくさんしてきて、『書きたい!』と思う衝動に似ているのではないかとも思います。
既存の文章にはほぼ被らないとAIがふたつとも言っているので、ほぼそこも間違いないと思っています。
それに、芸術というものは、最新は受け入れられにくく、いずれ後の世が評価することが多いものです。今を生きている私が、しかも過渡期のものの是非を論評する、そんな簡単なものでもないと思っています。
そして、ただ書かせているだけでは、○○風の『○○』にすらなれません。
個性を出そうとすること自体難しいもの。
その個性を出そうとすればするほど、設定などは綿密に作っておかなければなりません。
(文章を書ける方なら、この時点で自分で書いた方が楽しい、もしくは楽な気がしています)
実際にAIが描く表現は、どこでも使われているような表現が多い印象です。
そうなると、芸術という観点からはずれてしまう気もしてきますね。
プロになれるのは、本当に一握り。まかり間違って、そのAI文章が認められた場合、自分で書くことを指示された場合、どうされますか? プロの編集者さんとのやり取りの中で、だってAIが……と言えますか?
じゃあ、趣味勢はどこに誇りを持つべきか、そこはそれぞれに考えるべきところだと思います。
せっかく生活がかかってこない趣味勢として書いているのに、誇りは捨てない方が良いと私は思っています。
AIで完璧なものを書くことに誇りを持つこともよし、だと思っていますし、自分で書き上げることに誇りを持つこともよしだと思っています。
だから、もう一度別角度から言わせてください。
思い通りのものをAIで作ることはとても難しい。
だけど、あの程度の設定を入れるだけで、元ネタとほぼ被らないものができてしまう。
そのまま文章を覚えさせなくても、簡単にオリジナルっぽいものが生成されるのです。
恐ろしいことは”作品”を盗まれるのではなく、簡単にアイデアとあらすじが人間によって盗まれ、文章にできるものが出てきているということです。
要するに同じお話を読んで「こんな風なお話書けたらいいなぁ……」と同時に思いつき、投稿した場合、確実にAIの方が早くに仕上げるということです。
これはどれだけ速筆の方でも。
端的に言えば、
・AIを使って本気で個性を出すことはとても難しい。
(使いこなせば、思うように文章を導けるレベル、個性も生み出すかもしれません)
・だけど、簡単な設定でもある程度は書けてしまう。
(特に素人が集まる投稿サイトなど、これで十分評価が受けられるレベルの文章)
私の言いたいことはその両側面です。
そして、ネットニュースでAIエージェントというものが流れてきたことをきっかけに、思ったのです。
あ、本気で怖い……と。
だから、今回もう一度、まとまった更新を開始しました。
生成AIは人間が指示しないと続きを書いてくれないですが、このエージェントさんは、計画表をいれると、自分で考えてよりよい進め方を書き出すそうです。そして、人間が総監督(こんな感じのお話が書きたいという指示)の元、まずAI①がプロットと文章を書き、その文章を見直すAI②が、プロットと文章に矛盾がないかを推敲するそう。
2週間で10万文字を書き上げた例があるそうです。
※やろうと思えばやれない文字数でもないかもですが……人間死ぬ気でやれば、たぶん。あと、エージェントさんは今のところ様々な問題を抱えているようです。
もちろん、開発理由は、会社の業務計画などが想定されているみたいです。過去のデータからこんな風に進めていくとこんな結果が現れる。
そして、会社が求める結果を出すには、このくらいの数字が必要で、どんな風なアプローチが有効なのか。もちろん、売り上げとかになるので、人間が修正して、改善していくことも必要だそうです。
そんなふうな。
それ、文章にも適用できるのですって。
登場人物の性格、こんな時はこんな風な性格として振舞う。
物語の筋道。イベントなど。
細かく入れ込むと、ほぼプロットに矛盾なく文章を勝手に生成してくれるそうです。
実際使った方は、なかなか面白い物が書けると言っていました。
まぁ、ほぼなので見直しは必要みたいなところはあるのでしょうけど。
でも、怖くないですか?
今よりもずっと簡単に、連載を続けられるのです。
もっとこれが出回ってきたら、気軽に投稿される方が増えるようになるでしょう。
だけど、自分で書いていない、というのに、既存の著作物に被っていないかの責任を自分で持たなければならないんですよ。
しかも、完璧な文章を出してきたのはそのエージェントさん。自分で書いていないから、どんな文章が書かれているかなんて知る由もなし。コピペだけでいいかもしれません。
もし、これがまかり間違って映画化にでもなった時、実は既存の大作家さんの文章まるパクリになっている台詞が混じっていた場合……。まだ日本なら日本語で話せますよ。だけど、海外メディアだったら?
責任取れますか?
なので、AIを使おうとされる方は、その辺りを本当に気を付けてくださいね。
最後に、文章もイラストも創作物はすべて、書いた時点で著作権が自動的について回ります。
そして、恐ろしくややこしい著作権。
お金で解決できることもあるでしょう。だけど、あの最悪な事件が思い浮びませんか?
私は思い浮かべてしまいました。
パクられたと思って放火したあの凄惨な事件。
『犯人の真実』という点で言えば何も分かりませんし、決して許されるものではありません。聞きかじっている限り、今回AIが書いたものくらいの類似だったのではと思っています。
要するによく似た『アイデア』や『設定』もしくは『キャラ』
単独では著作権には含まれない部分です。
ですが、創作物って、作者にとってはそれくらい大切なものであるということは、ずっと念頭に置いておきたい事実ですよね。
AIを使うこと自体は絶対に悪だとは思っていません。
自分の弱点を補完してくれる、そんな便利な道具。私も情報過多になりがちな自分の文章の見直しに使っています。
ただ、そのAIの進化にまったくルールが追いついていません。
AIは道具。AIがいつも言う言葉です。それは、使う人間によって悪にでも善にでもなるということなのでしょう。事故を起こして自動車に「お前がぶつかったんだ責任を取れ」とは言えません。
責任を取るのは、運転手。人間です。
だからこそ、創作者の意識というものが大切なのだろうな、と思う限りです。
そして、AIとの付き合いが不可欠となっていくだろう未来。
皆さまとAIがよりよき友であることを、願っています。
書きたいことは書いちゃった感があるのでこれで完結にします。
あ、お菓子作りなどをされる方に。
お菓子のレシピってたくさんあって、グラム数がそれぞれ違うじゃないですか。
迷った時にAIを使うと本当に便利です。
自分が作りたいものを入力し、例えばパウンドケーキの場合、今回はこれを入れたい、などを入れると適正なグラムをそれぞれの材料に合わせ計算して教えてくれます。
そして、そこから手探りで、自分だけの味みたいなのも作っていくのでしょう。
きっと、どの分野でも同じことに繋がると思っています。




