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プロローグ

目を覚ますと、そこは白かった。

天井も床も、壁も、机も椅子も――すべてが真っ白で、光は柔らかく拡散している。

空気はひんやりとしている。息苦しさはない。そこには、透明な安心感のようなものが漂っていた。


「……ここは…?」


声は自分のもののはずなのに、どこか他人事(よそごと)のように聞こえた。

目の前に一人の人物が立っていた。灰色のスーツを着た、事務的な顔をした男性。


「おはようございます。転生リサイクルセンターへようこそ。あなたは、職員として採用されました」


職員――? 採用――?

頭の中がぐるぐると回る。事故で死んだはずの自分が、どうして採用される?

しかも、死んだことすら、はっきりと思い出せない。


「ここでは、魂の修復と再生を行います。あなたには修復課の業務を担当してもらいます」


青年――いや、自分――はただ呆然と立ち尽くす。

白い世界に、職員の声だけが静かに響いた。

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