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episode 1

小説描き始めでまだまだ語彙力も少なく、意味がよく分からないところもあると思いますが、暖かい目で見て頂けると幸いです。

……も…八雲…八雲 零!聞いているのか!さっさと檻から出てこい。時間だ!

 暗い…寒い…痛い…あれからどれだけの月日が流れたのだろう。そんな事を頭に浮かばせながら今日もどこかの施設で薬物実験に耐える。薬品の副作用で体力は衰え、歩くことさえままならない。なんで、どうして私だったんだろう…


数十年前


「お前を…今日を持ってこの天空国家“エアロポリス”から追放する…!」

 ここは宙に佇む異端者…混血の天使達の住まうエアロポリス。そこでは、地上とは比べ物にならないほど文明水準が低かった。そんな国の端にに住まうのは八雲 零をはじめとする鍛治師集団だった。

 ある日、零が自分の工房で作業をしていた時、突然大臣たちが押しかけてきて、私にそう告げた。「…は?」突然のことに一瞬フリーズしたが、すぐに理由を聞いた。「どうして突然…どうしてなのですか!」私はこの辺りの腕の良い傭兵団や騎士団に武器や防具、回復薬など、様々なものを卸していて、皆私の作った道具を使っている。そんなことは流石にこの人達も知っているはずだ。「なぜと問われても…国王をはじめ、重職に就いているもの全員の総意だからだ」「お前よりも腕の良い鍛治師も薬剤師もこの国には多くいるのだよ」私は絶句した。私はそこそこ腕には自信があった。それなのにこいつはその辺の有象無象と私の腕が変わらないと言うのか。それを聞いて私は大臣たちに掴みかかった。だが、それすらも大臣たちの思惑通りだったのだろう。私は大臣たちへの暴行とそれによる国家反逆罪で罪に問われた。そして国家からの追放が決まった。

 天から地へと堕とされ、私の生活は一変した。私は混血とはいえ、天使の血を引く“異端者”だ。人に出会えば石を投げられ、化け物だと罵られる。そして、私は名前も知らない者たちに捕えられて人体実験を繰り返され、文字通り“道具”として扱われ、初めの頃は脱出を試みたものの、今では諦めてしまった。体は次第に弱り果て、手足は使い物にならなくなった。ある時、久方ぶりに夢を見た。それは、空の果てで自らの身に起こった悲劇、その一部始終だった。死んだような眼に光が宿り、自分の心の奥底に隠した感情が再び掘り起こされる。そして、心に宿した感情は生物への“不信感”そして自らをこんな環境に追いやった大臣たちへの激しい“怒り”だった。異物の血がその身から抜け落ち、その姿はさながら天使と悪魔を足して二で割ったような姿だった。そうして、一人の“創造の天使”は自らの故郷を破壊し尽くす星砕きの“堕天使”として、生まれ変わった。

楽しんでいただけたでしょうか?続編も考えていますがまだまだ時間がかかりそうです

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