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ささやかな情交

唐突のキスは夜と似る

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


際どい回です。

ふと、突発的に、嵐と言うものは訪れるもので、気が付いた時には既に全て終わってるなんてザラなんて事もある。


ソファの隣では女が体育座りをして、じっとしている。瞳は相変わらず薄幸そうだが、今の現状を憂いている訳ではなさそうだった。ただ薄ぼんやりと前を見ている。

そう、さり気なく様子を伺っていると、首筋に一筋の汗が伝っているのが見えた。それは焦れったく素肌を這うと、服の下に隠れて行く。

「?」

「悪いな、今、滅茶苦茶キスしたい」

今までは理性の方が真っ先に歯止めをかけていた。あどけなく誘われた時も、扇情的な光景を目の当たりにした時も、真っ赤になってそれはいけないと静止をかけていた。けれども今は、それらをすべて置き去りにして、ただ冷静に手を出そうとしている。

黙って体を押し付けて、そのまま体重を乗せて、そのままソファの上に転がす。女は未だに状況が掴めないながらも、暴れる真似はしなかった。ただされるがままに受け入れてくれる。

「んむっ」

そのまま目を閉ざして、キスをする。舌先を入れて、黙って絡ませ合う。突発的な行動に及んだ一抹の罪悪感故に、荒っぽくも髪を撫でる。

薄目を開けると女は目を閉ざし、ただ穏やかな顔で俺の不祥事を受け入れていた。それでもなお、下には熱が廻り続ける。腕に閉じ込めた此奴を食いたいと、本能が叫ぶ。

ひとしきり吸い上げ、一度口を離したのを見計らい、女は俺の顔をするすると撫でた。

「悪っ……」

「謝らなくて、良いからね。怖くなかったし、気持ち良かったよ。突発的に始まるキスは、夜と似ているね。一拍置きに、いっぱいキスをして、髪を撫でて、それからまた体に触れて暮れるんだ。それでね、気が昂ってるのなら、この後も」

とろり、とろりと耳を満たす声に、顔を出した理性が一気になりを潜める。起き上がって、女の手首を掴むと、そのまま立ち上がらせた。獣の様に貪る前に、まずは抱き締める。

「ベッド行きたい」

「うん」


その後は黙って女を膝上に乗せて、布団で包んで、キスをした。過敏な箇所に触れて、キスをして、髪を撫でた。全身に熱が灯って、一つになった後、虚しさを埋める為に抱き締めた。互いにクタクタになった後、思い切り夜の海に沈んだ。



オマケ もしもお友達がその一部始終を見ていたら。

「盛ってんじゃねぇよ。四足歩行の生き物がよぉ」

「空気読めよ出歯亀」

「けっ」

「けっ」

こうなった発端とは、首筋に流れる汗を見た時から。

纏めている訳ではなさそうなので、中途半端に髪がへばりついて、とても扇情的だと思います。


口紅崩し でも出て来ましたが、時折理性を置いて、突発的にスイッチが入ります。

イメージ的にはちんまい子に紙パックのジュース渡したら、強く握って中身が出る感じ。

意図的では無いゆえに、気が付いたらこうなってた。という感じ。

でも行い自体の節々に愛情が感じられるので、怖くないです。

大切にしたいと思ってるので、勢い任せな扱いはしない。


壁ドンとか突発的にされたらただの恐怖ですかんね。

というコメントを思い出しました。

いきなり手を着いて押し付けるんじゃなくて、外堀を埋める感じで、追い詰めるような壁ドンしそうだなーという考えから出来ました。


バスの時間ミスりました。

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