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ある日自殺をしたら、紅魔館で雇われた話。  作者: 月@ちょっぴり復活
第0章 霧島零人の人生とは
1/2

外の世界の島零人は

前回ちょこっとだけ書いた小説を、結末までしっかり書けるようリメイクした物です。

一応設定とかに矛盾が生まれたり、難しくなりすぎないよう気を付けるけど、そうなったらごめんね('ω')


とりあえず今回は物語の幕開けです、少々暗いですがこの話だけなのでご安心を。

 7月某日、今日は満月で月明かりがとても眩しく、山奥だというのにとても明るかった。

 どうして高校生の僕がこんなところにいるのか、その答えは簡単だ。

 僕こと霧島きりしま 零人れいとは、自殺しに来たのだ。

 

 死に場所をこんな山奥に選んだことに、大した理由はない。ただ、なんとなく他人へ迷惑をかけたくなかった。

 電車のホームへの飛び込みにしろ、ビルからの飛び降りにしろ、首つりにしろ、僕の死体のせいで色んな人へ迷惑をかけてしまう。それは嫌だった。



 歩き始めてから1時間程経った頃、山の天辺に到着した。

 下からの心地よい風と虫の声が吹き抜け、今が夏だとは思えないほど涼やかだ。


 この山は標高こそさほど高くないが、切り立った崖が多くあるため立ち入り禁止になっている。その中でも、目の前にある崖は一番高く垂直なものだ。

 ___もし、ここから飛び降りれば確実に命を絶つことができるだろう。


 零人は、そんな崖のあと一歩踏み出せば落ちてしまうだろうへりに立ち、真下を見る。

 昔の自分なら、恐怖心から足腰が立たなくなったいたかもしれない。でも今は、足がすくむどころか、むしろ胸がすくような感覚すらあった。


 こんな新鮮な感覚を味わうのは久しぶりだった。この感覚をより鮮明に味わうため、両手を広げて目を瞑った。


 そして数分後、目を開けた僕は、迷いなく一歩を踏み出した。

「つまくなった世界・・・  もしも生まれ変われたなら、今度こそ楽しく生きたいな・・・」

 落下しながらそう呟く。


 体が激しく空気を切り裂いていく。

 逆立つ髪の毛、激しくはためく服、半分しか開けない目、近づく地面・・・




 

 体が自由落下を続けるさなか、走馬灯が駆け巡る。


 僕の境遇は他人から見れば幸福なものに見えていただろう。

 それなりに裕福な家庭に生まれ、学業も優秀、友人だって少なくなかった。

 僕自身もある時までは、楽しく過ごしていた。


 しかし、ある日をさかいに僕の人生は灰色に変わった。

 何時いつからだったかはよく覚えていない。だけど、ある日から急に何をしても既視感を覚えるようになった。

 授業を受けても、ゲーセンに行っても、旅へ出ても、何をしても常に既視感が付きまとってきた。


 そして、それにともなって自分の感情が死んでいくのを感じた。

 あの既視感のせいで、楽しみも、悲しみさえも薄くなっていった。

 最初はそれがとても怖かった。だけど、次第にそれすら感じなくなっていった。


 死にかけの心で僕は思った。

 『死んだ心で生きているのは嫌だ』


 だから僕は飛び降りた。






 地面にぶつかる直前、静かに目を閉じた。

 口は微かに笑っていたんだと思う。


—————————☆—————————☆—————————




 顔が冷たい・・・

 意識を取り戻し最初に感じたのは、そんな感触だった。どうやら水滴で濡れた草の上に倒れていたらしい。僕は上体を起こして周囲を見回す。

 

「ここが三途の川なのかな・・・?」

 見回したところ、あたりには霧が立ち込めており、眼前には水辺が確認できた。

 死んだ者が最初に行き着く水辺といえば三途の川である。だから、ここは三途の川であるはずなのだが、本当にそうなのか確信が持てなかった。


 霧が立ち込める水辺…

 もし、目に映った物がこれだけだったのなら、零人は素直にここを三途の川だと受け取り、あの世への渡し船を待っていたことだろう。


 だが、零人の眼前にはとても三途の川とは思えない光景が繰り広げられていた。

 だからと言って、目の前の光景が現実の物だとも到底思えなかった。


 零人の目の前には複数人の少女がいた。その少女たちは追いかけっこをしているようだった。

 それだけだったのなら普通の光景だっただろう。


 だが、少女に羽が生えており、空中を飛んでいるなら話は別だ。




 飛んでいる少女たちのほとんどは、虫のような薄い羽を持っている。しかし、現在追いかけている少女だけは厚い氷のような羽を持っていた。

 虫の羽の少女たちは、氷の羽の少女をからかいながら飛んでいる。氷の羽の少女は短気なのか、その挑発に簡単に乗り、突進しては避けられてを繰り返している。


 何度かそれを繰り返した氷の羽の少女は、ついにイライラが頂点に達したのか大声を上げた。

 そして、次の瞬間あり得ないことが起きた。


 その少女の周りに突然氷のつぶてが出現し、四方へ向けて射出されたのだ。

 その氷のつぶてが当たった水面はたちまち凍り付いた。


 だが虫の羽の少女達はそれすらもスイスイとかわしていた。




 霧島 零人は、その不思議な光景を見て実感した。

 ここは三途の川じゃない。 ここは現実じゃない。 だけど、ここは退屈じゃない。


_________ここでなら、楽しく生きられる!


もし読んでくれた人がいたら言っておきたいことがある。

零人の能力の考察とかしないでね? 僕程度が浮かべる設定とか、簡単に見抜かれそうだから本当止めてね?

それから、感想や誤字の報告とかお待ちしてます。


この物語を読んでくれた人が少しでも面白いと思ってくれたらうれしいです。

また、次の話も頑張ります(*^^*)

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