じゅんくんとさゆりちゃんのコイバナ
俺は今廊下を歩いている、通いなれた学校の図書室に向かっている、図書委員だから何度も通っている廊下をいつもと同じように。ただ、1ついつもと違うことがある、図書室へ向かう時俺の隣を歩くのは同じクラスのもう一人の図書委員の女子なのだが今は違う、今現在俺の隣を歩いているのは同じクラスに転校してきた女子(しかも俺が一目惚れをしてしまったというおまけ付き)である。
「あのー」
・・・何でこうなったんだろう。ゆっくり思い出してみよう。確か放課後にバカ2人と用もなくしゃべってたら転校生が話しかけてきて、
「おーい」
図書室に用事があるから図書委員の俺に案内してほしいって言うから案内してるんだったな、うん
「すいませーん」
図書委員でよかったー!意外とする事多くてめんどくせぇ、図書委員なんて二度とするか!とか思ってたけど、ありがとう!図書委員ありがとう!
「聞こえてますか!」
「あ、はい!どうしたの?」
「さっきから話しかけてるのに無視しないでください」
どうやら話しかけられていたらしいテンションが上がりすぎて気づかなかった。
「井垣君はどうして図書委員をしているんですか?」
「どうしてって?別に特に理由はないかなぁ、余ってたからやっただけだしね」
「そうなんですか」
「うん、そうなんだよ」
「・・・」
「・・・」
気まずい!沈黙が気まずい!おっかしいなークラスの女子とは普通に話せるのに何も話すことが浮かんでこない、これが一目惚れっていうか恋のせいなのか?
「あのー」
「はい?!」
声が裏返ってしまった。はずい
「図書室って何階にあるんですか?」
「あぁ、二階だよ」
「・・・」
「・・・」
話が続かない、どうしよう
「あのさ!敬語やめない?同級生なんだしさ」
「はい、そうで、そうだね!」
か、わ、いいい!めちゃめちゃ可愛いじゃん「そうだね!」の後ろに♥️が見える、やべぇこれが恋の力?一目惚れのパワーなのか? このまま何か話そう、何か、何か
「一目惚れってさどう思う?」
「一目惚れ?」
何言っちゃってんだ俺!動揺しすぎた、どうしよう「いきなり何言ってんだこいつ」ってなるじゃん。
「あの!今のは─」
「ロマンチックだなぁ」
「ロマンチック?」
「一目惚れってさ一目見ただけで相手のことを好きになるんだよ?もうそれって運命じゃない?井垣君はどう思う?」
真面目に返してくれた、どうやら変人認定はされなかったみたいだ、どう思うか?一目惚れをそもそも信じてなかったからなぁ、っていうかタメ語めちゃめちゃ可愛い!もう何しても可愛い!
「一目惚れなんてあり得ない、一目見ただけで好きになる?見た目重視で中身を見ないのかよ、って思ってた」
「思ってた?過去形?」
「うん、最近したんだ一目惚れ」
「え、あ、そそそうなんだ、うちのクラスの人?」
「うん、っていうか君なんだけどね」
「え?」
「え?」
・・・ん?俺今なんて言った?
・・・今私なんて言われた?!
一目惚れした相手と2人きりで歩いていて、テンションが有頂天になってたら急に一目惚れの話になって、そしたらさらに急に告白された?好きになった人に?待って頭が回らないどういう状況?
「あの、その!今のは!えっと、ちがくて!告白とかじゃなくて、なんていうか、その!そう!ジョーク!冗談です!あはははは」
なんだ冗談かびっくりしたギャグのセンスもあるなんてすごいなぁ・・・
「ほんとに?」
「えっ」
「ほんとに冗談なの?」
「えっと、あの・・・」
「さっきの話だけど、私も最近一目惚れしたんだ、誰だと思う?」
「誰・・・ですか?」
「君だよ」
言ってしまった、勢いに任せて告白してしまった、顔とか赤くなってるかな?恥ずかしいなぁ
「もしさっきのが本当に冗談ならこの想いは私から君への片思い。だけど冗談じゃないなら本当に運命だと思うんだよ」
そう運命一目惚れは運命なんだよ○ートーベン作曲の歌とかじゃなくて、結ばれるための運命
「もう一度聞くよ?さっきのは本当に冗談?」
「・・・照れて誤魔化しただけです、冗談なんがじゃない、君が好きです。」
「ふふっ 運命だね」
こうして私は
こうして俺は
憧れていた一目惚れで
疑っていた一目惚れで
恋人ができた
因みにそのまま図書室に行くのを忘れて次の日に先生に怒られました。
どうもナホニです、今回こんな感じでじゅんくんとさゆりちゃんのコイバナを書きました、非リア寂しい妄想小説です、面白味もないですが続けていこうと思います、後書きでギャグセンス無さがにじみ出てますね、それではまた次回のコイバナで