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7話:この再開は劇的だった。

とある三年生視点。

とりあえず、一年時の出したいキャラは出しきったかな?

 今日は新入生の入学式という事で、私達三年を含む上級生は休日を言い渡され、ダンジョンに行く事も却下されている。


(何なのよ、門寺の奴!!呼び出しの理由がそろそろ俺の女になる気になったか?とか!こっちも暇じゃないっつうの!!)


 スタスタと足音を立てながら部活棟から校舎を通り、寄宿舎を目指していると、急に目の前に人が現れた。


(っっ!何だ新入生か、盛った男どもかと思った。)


 この学園の、いやこの島の教職員含め大人達は皆、生徒達に無関心だ。


 遣る事を言えば、事務報告に最低限の義務教育授業。後は基本何があってもこちらに不干渉。例外として生徒の失踪者または死亡者が出てきた時に必要な処置を少しする程度だった。


 そんな無法国家に近いこの閉鎖された島に居れば当然人は自分の欲に任せて行動する。

 縛るルールが無ければ人は獣になるのだ。


 訴えた所で裁く者も裁く法律もここにはない。


 一年はまだここに毒されきっておらず、搾取されるだけされるのだろう。とは言え、目の前の少年がそうだとは限らない。


 顔を覗くと結構な美人顔だ。少なくとも知り合いにここまでのレベルはいない。


(…あれ?でも何処かで見た事あるような…?)

 少し考えてみるが、思い出せない。やはり勘違いであろう。そもそも昔の知り合いだと困る。主に中学時代の。


上解(かみほどき)ほとりですよ。」

 その一年はニコニコしながら、胸中の疑問に答える様に言った。


(上解ほとり……、かみほどきほとり…かみ、ほどき…………ほとり。)

「上解ほとり!!?」


(えっ、え!?だって髪も染めてないし。変に服も着崩してない!何よりこんなに顔も整ってなかったはず!!!)


「やだなー、ただの高校デビューですよー。顔何て独自の雰囲気で印象変わりますって。」


 またしても心の中を読んだかの様に答える。

 確かにあの時は変にオラオラしてて今と全然雰囲気は違う。


(でも、ここまで変わるものなの!?)


「それでですね、この島について教えてもらおうと……えっと、あれ?待てよ…うんと。」


 私の混乱など無視して会話を進める彼は急にうんうんと唸り出した。


「ちょっと待って下さい…。あとちょっとなんです。こう、喉まで出かかってて、え~と。うんと、あ~~~。」


 何だろうか、何かを思いだそうとしてるのは分かるのだか…。


「もしかして…、あたしの名前忘れたの!?」

(あんな事があったのに!?普通忘れる事ある??どんな人生歩めばそうなるの!?)


「あーあー。えっと…、そう!か、かかか。かっ!カナ先輩だ!!」

「え~。」

(本当にそうだった…。)


 かつて、自分が見下していたがその後恐怖し、畏怖し、ほのかに心を寄せた相手がまさか自分の名を忘れていようとは。


「いや~、小中に関わった人が多すぎて多すぎて、ましてや人生滅茶苦茶にした所や学級崩壊した所何て面倒でさっさと忘れますって。」


(この人は何を言ってるの?)

 支離滅裂で訳が分からなかった。だが却って良かったのかもしれない。突然の再開としては超弩級たる人物だ。一周回って冷静さを取り戻しつつあった。


「それで、カナ先輩?」

びくっ


 だが、彼に名前を呼ばれると途端に緊張する。それは怖れか、興奮か。


「この島の事詳しく教えてくれません?どうせ教員の説明なんて最低限なんでしょ?」


びくっ!!


(確かに、彼だ。顔は面影がある程度だけど。この目。この目だけは一生忘れるはずない。)


 前までのあたしなら怯えながら頷く事しかできなかっただろう。

 だが今自分は集団のリーダーであり、前までの自分とは違うのだ。それにここでは少しでも弱みを見せれば搾取されつくされる。


(いくら、変わる切っ掛けをくれた人だからって!)


おい(・・)あんた(・・・)その選択で(・・・・・)いいのかよ(・・・・・)?」


「……はい。」

 それだけしか言えなかった。断るなんて考えもう何処にもなかった。


(…熱い。からだ、震えてる……。たぶん、かお紅い。)


「じゃ、カナ先輩の部屋でおうちデートしましょっか!」


 あたしは、保波(ほなみ)カナは、顔を真っ赤に染めて縦に振ると部屋へと案内した。

『キレると何するか分からないなんちゃってヤンキー』役

というのをカナ先輩の高校でほとり君はやってました。

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