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6話:ガチデ『無能』

世界観の説明。くそ長いです。

適当に読み飛ばしながら読んでください。

 入学式のあの日、俺達一年は何も知らないまま所謂異世界へと飛ばされてしまった。


 あの後、無事?初異世界を終えた生徒達は同時に目を醒まし、同時に元の世界へと帰還した。


 もちろん、あんな集団虐殺にあって黙っている筈もなく学級崩壊ならぬ学年崩壊が起こると思いきや、全員もれなく自分が死んだというのを認識しておらず、前後の記憶もなく、フワフワとぼーっとした様子だった。


 そこから始まる何で最初からしなかった?というような説明説明説明ラッシュ。(混乱や暴動を避け、さっさと理解させようとした結果だろう。『こうちょうせんせいのおはなし』はちゃんと説明したよ?という大義名分だったのだ。)


 何でもこの献三(けんそう)大学付属高校の建てられた人工島は元々位相のズレから『良くないモノ』を呼び込む場所だったらしい。国際対策本部なんかが学園が建てられる前は駆除・殲滅を行っていたが、数十年前逆に異世界(あっち側)へ送る技術を確立させたらしい。

 そうして、前もって『良くないモノ』を駆除し且つ異世界物質(ドロップアイテム)の発掘という足掛かりを手にした訳だが、ここで不足の事態が起きる。


 結論を言えば手も足も出なかったらしい。


 完全武装した自衛隊一個小隊が殲滅され帰還した。『良くないモノ』はこちら側ではかなり弱体化するのだ。


 しかし、すぐ打開策も発見された。まだ年若い隊員が特異な力を発現させ、それが有効打を与えたのだ。

 "確認"をとった所、波があるが若い者程力を発現させ18歳以下だと100%で、"現地調達できる能力"もまたそうであった。


 そこで、ここに付属高校を建てたという事に相成ったという訳だ。ちなみに小中学生だと肉体よりも精神への偏りが強く帰ってこれない(・・・・・・・)という事例から高校生に白羽の矢が立ったという事らしい。


 ここまでの説明で「帰らしてもらう!」等と言う奴が現れたりもしたが、教員の「帰れるのらどうぞ?」の声に黙ってしまった。


 どうやらやはり、ここは社会から見捨てられた者達の集まりらしい。純粋に天涯孤独の身な奴。虐められてた奴。ネグレクトを受けてた奴。身内から縁を切られた奴。身元不明な奴。etc.etc.

 現代日本にもそんな奴ごまんといる。


 歴史の授業が終わったと思ったら次は国語(ファンタジー小説)の授業になった。


 先程出てきた特異な力とは神の御業であるらしい。名は神器。なるほど分からん。

 人類の祖先を辿って行くと色んな神様に行き着くらしく、異世界へ渡った事を切っ掛けとして向こう側でその神様の御業を振るう事ができるという訳だ。


 しかし話はそう上手くはできてないらしく、人の身でありながら神の御業を扱うのは難しく最初はバケツ一杯分の水を出したり等が精々だとか。


 あとは、二種類特殊能力が現地調達できるが一年の内は頭の片隅にでもいれといて神器の練度を上げろと言われた。


 あと言われた事としては神器の練度を表す『クラス』、敵を倒すと上がる『レベル』、死ねば死ぬほど下がりレベルの上がり安さを示す『魂魄値』といった三つの数値制度を教えてもらった。


 それらの詳細は特別館という場所で分かるので授業の締めとしてそこへ移る。


 移動中。疲れた顔や絶望した顔、茫然自失といった顔等を張り付けた生徒をすり抜け、今にも倒れそうな男子生徒に近づき、肩を貸す。


「大丈夫か?」

 緑のエイリアンに顔を前衛的なオブジェに変えられたクラスメイトだ。名前は公平だったかな?


「あっ……あぁ、ほとりか。悪いな、この、まま……頼めるか?」

 顔色が悪い。真っ青な顔して目線も定まっていない。それで恭平だったっけ?


「どうした?他の奴より明らかに体調が悪そうだぞ。」

「いや、俺…さ。あの、変な…のに殴られた。のを……うっすら、覚えてて…さ。」


 成る程な、確か蜘蛛っぽいのに喰われてた奴はすぐに消えた(・・・)けどコイツは顔面が歪んだだけで消えてなかった。つまり、死ぬのに時間差があってうっすら覚えているのだろう。ところで恭介だっけ?


 特別館というのは星辰館(転移する装置のあった地下シェルターの事)のすぐ近くにあり、大量の個室しきりだけのある体育館の様な場所だった。


 個室の中にはタッチパネル式の駅の券売機みたいな物が置いてあり、ICリーダーにしか見えない場所に手をかざすと先の情報が表示されるといった具合だ。


「一人でできそうか?」

「…悪い、手伝って……もらえるか?」


(その言葉を待ってたよ大介くん。)


 俺は大輝の手をICリーダーに誘導して画面を確認する。



木島公正

・神器 :業火(ヘルム)

・   :  ・  ・

・   :

・クラス:0.102(シフト1)

・レベル:1

・魂魄値:0.900



(なるほどねー。)


「公正、さっさと確認しろ。顔背けてるから。」


 相手が弱ってるのを良い事に平気で嘘をはく。


「…わりぃな。これ、どう…みんだ?」

「いや、知らねぇよ。俺まだ見てねえし。」

「そだな…。俺……そこ、座ってるわ。」


 平正を壁の方に送り届けて、自分の確認に戻る。



上解ほとり

・神器 :error

・   :  ・  ・

・   :

・クラス:0.000

・レベル:1

・魂魄値:1.000


(んんん?)

 下二つ(・・)は分かる。だが他二つはどういう事だ?


 次の人に代わりながら考えるが理由は一つしかない。だがそうなのか?

(俺、今年で16だしな…。)


「ちょっと君。」


 教員に連行されました。



 ◐



 何でも特殊なケースであるらしい。そもそも神器を得られない大人達はあのディスプレイに何も映らないらしく、errorというのもないという想定がない。という事だ。


 とりあえず経過観察と定期検診を言い渡され、それに合わせた特別手当てが付く事が決定した。


 ちょろっと聞いた所、学校側でクラス値だけは情報が行くようになっているようだった。というよりは技術解明が完全ではなく、データベースに保存発信がそこしかできないというなんとも可笑しい話らしいが。


 そういえば啓生置いてきたなーと考えながら寄宿舎を目指していると、目の前に見知った顔が通りすぎた。

オコヅカイの出所を垣間見ましたね。

次回予告:素敵な素敵な先輩が登場。

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