表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/237

試運転

さあ、はじめよう!


ケーヴィンがレバーを倒すと、水槽の一つに水が溜まっていきます。

ムクチウスが発見した湧き水から汲み上げているそうです。


満タンになったら、自動で次の水槽に切り替わるようになっています。

このあたりは、ケーヴィンの付与術で制御されています。


最初の水槽に、ケーヴィンが付与術をかけています。


いろいろ試したところ、どんな内容の術でも絶魔体の材料としては問題ないことが分かっているので、単純な魔道具化です。


ほんの少し魔力を与えると、光ったり、温かくなったり、固くなったり、泡立ったり…… いずれも、生活の中で使われている魔道水ですね。


器の魔道具は高価なので、普通の庶民は計り売りで魔道水を買ってきて使うのです。


この水槽は、中で小さな波がたくさん起こる術のようですね。

洗濯や食器洗いに使えそうです……が。

剥奪。


大きなレバーを動かすと、水槽ごと回転して中身が圧縮装置に流れ込みます。

どぷん。


圧縮装置では、五角形と六角形のパネル状の絶魔体を成型していきます。

よく知りませんが、イーオットによれぱ、五角形と六角形の組み合わせで球形に組み上げることができるそうです。


ぐるぐると回転する水槽たちに、ケーヴィンと僕が次々と術をかけています。

五分ほどで、ケーヴィンが根を上げました。


「ぐはぁ。これで、何枚ぶんだ?」


「すごいですよ、もう三十枚もできあがってます。このペースなら、一時間で三百六十枚ですよ。」


「いやいや、ムリだから!」


「魔力の回復するお薬とか使いますか?」


「それ、飲み続けるとかヤバイ奴だから!」


ですよねー。


装置としては、完成といえるようです。

しかし、思っていたとおり、付与術の方が問題ですね。


「こんな普通の魔道水でいいなら、魔道水を作る魔道具を使っちまえばどうなんだ?」


アラクレイが言います。


あ、それもそうですね。


「中身がなんでもいいなら、風穴の中にも何かあるだろう。」


確かに、困った効果を帯びるようなものでも、剥奪するだけなので問題ないですね。


ミステレンに相談すると、「それなら、ちょうどいいものがあるよ」と。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ