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お掃除の完了

少しお腹が空いてきたな、と思ったあたりで、スミがミステレン達と一緒に上がってきました。


「おう、コーダ。昼飯にすっぞ。」

アラクレイが、大きな声で呼びかけてくるので、掃除道具を柱の片隅に置いておきます。

言われた範囲は、きれいに砂ぼこりを片付けられたはずです。


「イーオットさん、回収した魔道具は、持っていったらいいですか?」


「そうですね。昼から、解体するところを見せてあげましょう。ちょっと、品物を貸してください。」


袋ごと、イーオットに渡します。

中には、くすんだ石の付いた指輪と古びた短剣が入っています。


「今日は二つですか。うん、危険はなさそうですね。」


「イーオットさんは、見ただけで分かるんですか?」


「魔力探知のちょっとした応用です。誘導魔流っていう現象を利用しているのですが、」

「おいおい、最初っからややこしい話をしたって分かりっこないだろ。そんな話は後だ、あと。」


アラクレイが話をさえぎってしまいました。


ミステレンが、ハハハと笑いながら、僕に歩くよう、うながしてきます。


「イーオットは、術の話になると止まらなくなるからね。勉強にはなるけど、タイミングを間違えると昼抜きってことにもなるから気を付けるといいよ。」


「イーオットさん、それじゃ、昼からまた教えてください。」


イーオットも、二人の突っ込みに苦笑しながら歩き出します。

「そうですね。術自体は難しくないので、午後から教えますよ。精霊灯無しでも精霊の力の残り具合が分かると、何かと便利ですから。」


「はい。」

一応それらしくお願いしましたが、何となく仕組みが分かってしまいました。


発動していない魔道具の中には、魔力をほとんど発しないものもあります。

それでも、中に魔力を秘めている場合、微弱な魔力の波を当ててやるとその波が乱れるので、その乱れ方を探知すればいいということでしょう。


魔磁界とか魔磁誘導とか、その辺りの勉強をしていた時のことを思い出しますが、こんな風に、何か目的をもって知識を使うというのは、新鮮ですね。


うんうん。



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