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異世界人の友達と日本を旅しよう  作者: マノイ
2章 上高地・黒部立山「生きる」
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11. とあるコスプレイヤーの秘密

 最近、胸が大きくなってきた。


 妖精族は元々体の成長が遅いし、背の高さも小柄だ。でも、誰もが幼児体型というわけではなくて、背の高さ以外は普通に千差万別。


 私はもう妖精族として成人しているからお酒を飲むこともできるし、子供を産むこともできるけど、これから先も時間をかけてまだまだ体は成長する。それが妖精族の特徴だ。


 お母さんのスタイル良かったから私もまだ期待できるはず、って思ってはいたけど、まさかこんなにも早く膨らんでくるとは思わなかった。


「ふふん、良い感じ~」


 鏡の前で成長中の自分の体を見て喜びに浸る。もうちょっとで膨らみかけから卒業できるなぁ。プラムさんまでとは行かなくても、やっぱりある程度の大きさは欲しいもん。


 女性として嬉しい、っていうのもあるけど、新しい服を楽しめるのが嬉しい。

 どんな服を作ろうかなぁ。あのキャラのコスプレ似合うかなぁ。


「ふっふふ~ん」


 あ、お姉ちゃんが来る。服を着ないと。


「パステル~あそぼ~」


 お姉ちゃんが私の部屋に入るのにノックするわけがない。


「今日は富士宮でお買い物する予定だよ」

「何買うの?」

「新しい服が欲しいんだ」

「また服買うの?パステルったらホント服が大好きだね」

「お姉ちゃんも行く?イオンだけど」

「あ~……どうしよっかな……行こっかな……」


 迷ってるフリしてるけどお姉ちゃんは絶対に行く。服が欲しいからじゃなくて、イオンにあるアニメイトに行きたいから。一緒にイオンに行くといつの間にか消えてるんだよね。お姉ちゃんの服が欲しい時は逃がさないように気をつけないとだから大変なんだよ。


「パステルそのままでも可愛いんだから、そんなに着飾らなくても良いのに」

「お姉ちゃん……嬉しいけど、それって服を選ぶ時間を減らして私と遊ぶ時間を増やして欲しいってことでしょ」

「そ、そそ、そんなことないよー」

「もう、1人にするとアニメばっかり見てるんだから、他の人と遊んだら?」

「遊んでるよー今日はみんな相手してくれないんだもーん」


 そういえば今日はみんな予定が入ってるって言ってたかな。

 仕方ない、お姉ちゃんの子守をするか。


「じゃあ今日はイオンに行ったら遊んで帰ろうか」

「わーい、パステル大好き―!」


 無邪気に抱きしめられる。力加減を考えてくれないのでちょっと痛いんだけど、嫌いじゃない。


「それじゃあ出かける準備してきて」

「はーい」


 何度も一緒にお風呂に入って分かってることだけど、今抱きしめられて改めて分かった。


 お姉ちゃんはまだ膨らみかけのままだ。


 私とお姉ちゃんはほとんど同じペースで体が成長してきた。今でこそ顔つきが少し違ってきてはいるけど、数年前まではパッと見、違いが全く分からないレベルだったと思う。だからこそ、きっとお姉ちゃんは私だけが胸が大きくなっているなんて思ってもいないと思う。一緒に風呂に入っても気付かないだろうなぁ。


「行こう行こう!」


 お姉ちゃんが戻ってきたのでイオンに出発だ。




「これで終わり。封印だよっ!エスカクローネ!」


 魔法少女コスで自作ステッキを手にビシっと決めポーズ。このキャラのコスは胸が大きくなったことで新たに出来るようになったんだ。


「「キャーーーーッ!」」


 ふふん、今回のコスの出来も自信があるんだ。みんなたっぷり写真撮って良いんだよ。


「ああ、来て良かったですぅ」

「大丈夫?」


 暑さにやられたのかな。1人倒れそうになってた。


「水分ちゃんと取らないとダメだよ。はい、お水」

「あ、あ、あ、あ、ありがとうございますううう、宝物にしますうううう」

「いや、飲んでよ」


 ここは某大イベントのコスプレブース。私の渾身の作品を見てもらうステージだ。


「パステルー」

「違うでしょ、レナ」

「ごめんごめん、エスカ。一緒にポーズ取ろうっ」


 私が演じてるキャラはエスカ。お姉ちゃんが演じてるキャラはレナ。作品内では魔法少女のパートナー


「レナ、行くよ」

「エスカ、任せてっ」


 お姉ちゃんが大好きなアニメのキャラなので、お姉ちゃんもノリノリだ。お姉ちゃんのコスも私が作った自信作。


「今回は新しいキャラなんですね」

「うん、このキャラもずっと気になってたんだ」


 これまではお姉ちゃんとセットで参加する場合、似通った体型のキャラを選んでたんだけど、今回は趣向を変えてみた。私は実寸の胸の大きさに適したキャラを選んで、お姉ちゃんは色々と詰めてマシマシなキャラにしてみた。差があるーってダダこねられるかと思ったけど、プラムさんと同じだーって言ってお姉ちゃん喜んでたから良いのかな。


「あ、いたいたー」


 え!?トモさん!?


「ど、どど、どうしてここに?」

「そりゃあパステルちゃんとシャモアちゃんの雄姿を見に来たんだよ」


 だって前回大混乱になったから、今回はコスプレ広場には来ないって言ってたじゃん。


「ちょっと顔見に来ただけだよ。混乱する前に帰るから」


 ま、まずい。トモさんはまだ私の胸が大きくなったってこと気付いて無いんだ。もし気付かれたら何をされるか……


「あら、今回も可愛いわね」

「うんうん、似合ってる。弓弦もまたコスプレやってみたいなぁ」


 玲菜さんと弓弦さんにも話しかけられたけど、トモさんにバレるかどうかヒヤヒヤしててそれどころじゃないよー


「ふふん、どうどう?」

「わーシャモアちゃんいつもと違う雰囲気のキャラなんだね。可愛いー」


 よし、お姉ちゃんナイスっ!このままトモさんの注意を惹きつけ……


「パステルも可愛いんだよっ」


 ってああもうこれだからお姉ちゃんはっ! 大好きだけど。


「パステルちゃんも今回は大胆な衣装だね。肩が丸出しで……」

「……」

「……」

「……」


 ……視線が……胸に……ああ……バレちゃった。


「パ、パステルちゃん、今度一緒におようふk」

「ねこにゃんに相談して一通り揃えてあります!」


 あぶなああああい。いきなり下着買いに連れてかれるところだった!

 先手打っておいて良かったぁ。


「ねこにゃあああああああああああああん!」


 うう、今のうちに逃げ出したいよぅ。


「ほら、そろそろ人が集まって来たわ。行くわよ」

「うんうん、迷惑かけないようにしないとって言ったのはみ~ちゃんでしょ」


 玲菜さん!弓弦さん!ありがとうございます!

 持つべきものは仲間ですっ!


「え~もう少し私たちを見てってよ」


 おねえちゃあああああああああん!


「シャモアちゃんもこう言ってることだし、もうす」

「ダメよ」

「行くよ」


 あれ、玲菜さんと弓弦さん、私にウインクしてる。

 察してくれたんだ。うう、後でお礼しないと。


「ああっ……パッ……パステルちゃんっ……あきらめっ……あきらめないからああああああああああああ」


 断末魔のような悲鳴が聞こえた気がするけど気にしないようにしよう。


「何のことかな?」


 お姉ちゃん、割と膨らんだと思うんだけど、本当に何も気づいてないのかな?


この後主人公にめちゃくちゃ xxx され……そうになった(嫁ガード


※パステル/シャモア両名は、家では普通の口調で話をしております。


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