三月末の出来事
三月末に起きた出来事を述べよう。
どこにどういう因果関係があるのかは定かではないので、ただ淡々と事実を確認したい。
まず、San Francisco市長選に出馬し、モンテローザに改名したリーマン・R・ドミネイト候補が、その日のうちにビーチサイド候補の支持率を上回る。
このモンテローザ候補はSan Francisco市長選の出馬以前からビーチサイド候補の公約のパロディを公約に取り入れており、それに対してビーチサイド候補がパロディのレベルが低いと呟くなど、二人の関係は悪かったことが知られている。
モンテローザ候補の改名と出馬を受け、ビーチサイド候補が「モンデリーズを騙るようなやつはこういう人なのか納得した」とモンテローザ候補のノートを自身の支持者たちの前で晒しあげる。
それに対してモンテローザ候補は、自身の公約の中でこの一件を非難する声明を上げる。
ビーチサイド候補が、私の支持母体は君たちとは異なるので支持率が下がっても全くもって影響は無いと宣言。
そして、ビーチサイド候補が自身の公約を完成させたと発表。
それに対し、ペニー・グーテナハト候補がビーチサイド候補への一見皮肉にも思える賞賛を発表。
このぺニー・グーテナハト候補はPennie's promises という公約を掲げることでビーチサイド候補を支持率で圧倒していたが、見る人によってはPennie'sがPenis(男性器)に読めてしまうような非常に卑猥なものであった。
ビーチサイド候補が賞賛に薄い反応。
時を同じくしてモンテローザ候補、ビーチサイド候補を揶揄する形でさらにビッチサイドと改名をする。
その後私を非難するのは構わないが、他の人の迷惑を考えろと声明を発表。
ビッチサイド候補、San Francisco市長選を撤退を宣言。
以後、名を以前のリーマン・R・ドミネイトに戻し、Niagara Falls市長選に再出馬することに。
リーマン・R・ドミネイト候補がNiagara Falls市長選に再出馬したその日。
モンデリーズに関する連続殺人で今まで一環として無言を貫いていた選挙管理委員会が、突如次のような発表をした。
今までの連続殺人犯からの犯行予告が届いたため、公表させていただきたい。
犯行予告は次のような内容である、と。
「卑猥な公約や頭のおかしい改名をSan Francisco市長選で繰り返すな。公約の主張を頻繁に変更したり、改名を頻繁にしている奴らは皆殺しだ。いいか、もう既に忠告はした。これ以上舐めた真似をしていたら殺す」
これは明らかに、リーマン・R・ドミネイト候補とペニー・グーテナハト候補を狙い撃ちにしたように見える予告であった。
さらに数時間後、選挙管理委員会は犯行予告の文章の原文を公表すると発表。
犯行予告の原文を精査した結果、以前の発表には一部正確でないところがあったために原文の公開することにした、と。
犯行予告声明の原文は次のようなものであった。
「我々は神聖な選挙を冒涜するものを許さない。公約をパクったり揶揄ったり
する行為はアメリカ合衆国の全国民に対する侮辱行為である。実際国民から大量の不満の声が出ていることを我々は知っている。我々は真っ当な候補者に迷惑をかけ、不快な行為に耽溺する不穏分子どもは容赦しない。警告だ。これ以上我々の手を煩わせるな。これまで我々が不穏分子どもを一掃してきたことをゆめゆめ忘れるな」