終わりへの始まりの日
※軽い性的表現あり
少しだけグロいです。
中2の頃に書いたやつです・・・・
勉強もしないで何やってたんでしょうかね?
『お兄ぃ~ちゃん!』
朝の鳥達のさえずりの中に妹の声が聞こえてきた。
そう思った次の瞬間
『がっ!!』
お腹の辺りにズンッとした衝撃が
俺ー来栖悠治はその痛さに呻く。
『お兄ちゃん。朝ごはんができたよ!』
衝撃を受けたお腹の辺りから声が聞こえてきた。
………………またかよ。
そこには案の定というかなんというか、妹の麗華が腹の上に乗っていた。
『………麗華。朝起こす度に腹に飛び乗るなよ。』
毎回このせいで朝お腹が痛い。
それに、服の上からでも感じる、
妹の柔らかいお尻の感触にも、いろんな意味でやばい。
『…でも、こうしないとお兄ちゃん。 いつまでたっても起きないよぉ~。』
ぷくぅ~と頬を膨らます麗華
『学校にも遅れちゃうし…』
そういう麗華はすでに制服に着替えていた。
麗華は俺より二つ年下の14歳の中学2年生だ。
1年の時と比べて、制服に着られてる感じはしない。
しないが
一番下のサイズだしなぁ~
そのサイズは最近、やっとぴったりになってきたと言われた。
成長し始めているのだろう。
『……分かった。起きるからそこどいてくれ。…って!……なんで目を閉じてるんだ?』
『おはようのちゅー』
そういって
口を尖らせてこっちを向いている麗華
俺は思わず見とれてしまう。
愛らしいその小さな唇
閉じた目のまつげのながさ
それほど麗華は魅力的だった
………って、相手は妹。妹だ!
それを思い出す。
『……着替えるからとりあえず、部屋から出てけ!』
俺は部屋のドアを指差す
『えっ! いつもしてくれるキスは?』
ショックを受けている麗華
俺はため息をつき
『いつもも何もしたことないだろうが。』
む~~。
とうなる麗華
『なんで、いつもしてくれないの?お兄ちゃんのこと大好きなのにぃー!』
『あ~、はいはい。 いいから出てけ!』
俺は麗華を部屋の外に追い出す
しばらく部屋の前にいたようだが、やがてトントンと階段を降りる音が聞こえてきた。
好きかぁ~。
それは兄としてか…それとも
着替えながら考える。
…まぁ どちらにしろ、俺には可愛い妹だ。うれしくない訳がない。
そう思いながら、俺も下に降りていく。
リビングのドアを開けると香ばしい匂いが漂ってきた。
テーブルの上にトーストやこんがり焼けたベーコン、牛乳などが置いてあった。
そこに麗華が座って俺を待っていた。
『麗華。父さんは?』
『ん?寝てるよぉ~。昨日帰ってくるの遅かったから、まだ寝かせてくれって。…あっ!』
麗華は、何かに気付いたのか俺に近づいてきた。
『もう!お兄ちゃん。ネクタイちゃんとしなくちゃ!』
と俺のネクタイを結び直す。
『う~ん。 ネクタイって今だにうまく付けられないんだよなぁー。』
『ふふ。 お兄ちゃんってほんと、だらしないんだから。私がいなきゃ何にも出来ないの?』
俺のことを非難しているがその口調は、どこか嬉しそうだ。
『はい!終わったよ!』
『サンキュー!じゃあ、とりあえず飯食うか。』
『うん!』
二人は食卓につく
『……にしても、いつも悪いな、麗華。』
『えっ?何が?』
きょとんとする麗華。
『ご飯とか洗濯とか、家事任せちゃって。』
悠治達には母親がいない。
二人が小さい頃に病気で死んでしまったからだ。
二人は父である春人に男手一つで育てられたのだ。
今では、家事のほとんどを麗華がしている。
『別に平気だよ!お兄ちゃんやお父さんも、手伝ってくれるし。……それに、お兄ちゃんの役にもたってるだけで幸せだもん!』
『そうか。ありがとう』
『そんなことより!早く食べなきゃ遅刻しちゃうよ!』
俺のお礼の言葉に赤くなりながらそういう
『ああ』
二人は食事を再開する。
『あっ!そうだ!今日も帰り遅くなるから。』
そう言った途端、麗華の顔が曇った。
『最近………帰り遅いよね?なんで?』
麗華にじっと見られる。
『な…なんでって…友達と遊んで帰ってきてるから』
『ふぅーん。友達と………それって信じていいよね?』
背中に冷や汗が流れる。
麗華の目が怖い!
俺はその目から逃れたくなり
『ご ごちそうさま。』
話しを打ち切り玄関に向かう
『あっ!私もいく!』
二人は学校に向かって家をでた。