表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

終わりへの始まりの日

※軽い性的表現あり

少しだけグロいです。


中2の頃に書いたやつです・・・・

勉強もしないで何やってたんでしょうかね?

『お兄ぃ~ちゃん!』

 朝の鳥達のさえずりの中に妹の声が聞こえてきた。

 そう思った次の瞬間

『がっ!!』

 お腹の辺りにズンッとした衝撃が

 俺ー来栖悠治はその痛さに呻く。


『お兄ちゃん。朝ごはんができたよ!』


 衝撃を受けたお腹の辺りから声が聞こえてきた。


 ………………またかよ。


 そこには案の定というかなんというか、妹の麗華が腹の上に乗っていた。


『………麗華。朝起こす度に腹に飛び乗るなよ。』


 

 毎回このせいで朝お腹が痛い。

 それに、服の上からでも感じる、

 妹の柔らかいお尻の感触にも、いろんな意味でやばい。


『…でも、こうしないとお兄ちゃん。 いつまでたっても起きないよぉ~。』


 

 ぷくぅ~と頬を膨らます麗華


『学校にも遅れちゃうし…』


 そういう麗華はすでに制服に着替えていた。

 麗華は俺より二つ年下の14歳の中学2年生だ。


 1年の時と比べて、制服に着られてる感じはしない。

 しないが


 一番下のサイズだしなぁ~

 そのサイズは最近、やっとぴったりになってきたと言われた。

 成長し始めているのだろう。


『……分かった。起きるからそこどいてくれ。…って!……なんで目を閉じてるんだ?』


『おはようのちゅー』


 そういって

 口を尖らせてこっちを向いている麗華

 俺は思わず見とれてしまう。

 愛らしいその小さな唇

 閉じた目のまつげのながさ

 それほど麗華は魅力的だった

 ………って、相手は妹。妹だ!

 それを思い出す。


『……着替えるからとりあえず、部屋から出てけ!』

 俺は部屋のドアを指差す


『えっ! いつもしてくれるキスは?』


 ショックを受けている麗華

 俺はため息をつき


『いつもも何もしたことないだろうが。』


 む~~。

 とうなる麗華


『なんで、いつもしてくれないの?お兄ちゃんのこと大好きなのにぃー!』


『あ~、はいはい。 いいから出てけ!』


 俺は麗華を部屋の外に追い出す


 しばらく部屋の前にいたようだが、やがてトントンと階段を降りる音が聞こえてきた。


 好きかぁ~。

 それは兄としてか…それとも

 着替えながら考える。

 …まぁ どちらにしろ、俺には可愛い妹だ。うれしくない訳がない。

 そう思いながら、俺も下に降りていく。


 リビングのドアを開けると香ばしい匂いが漂ってきた。

 テーブルの上にトーストやこんがり焼けたベーコン、牛乳などが置いてあった。

 そこに麗華が座って俺を待っていた。


『麗華。父さんは?』


『ん?寝てるよぉ~。昨日帰ってくるの遅かったから、まだ寝かせてくれって。…あっ!』


 

 麗華は、何かに気付いたのか俺に近づいてきた。


『もう!お兄ちゃん。ネクタイちゃんとしなくちゃ!』


 と俺のネクタイを結び直す。


『う~ん。 ネクタイって今だにうまく付けられないんだよなぁー。』


『ふふ。 お兄ちゃんってほんと、だらしないんだから。私がいなきゃ何にも出来ないの?』


 俺のことを非難しているがその口調は、どこか嬉しそうだ。


『はい!終わったよ!』


『サンキュー!じゃあ、とりあえず飯食うか。』


『うん!』


 

 二人は食卓につく


『……にしても、いつも悪いな、麗華。』


『えっ?何が?』


 

 きょとんとする麗華。


 

『ご飯とか洗濯とか、家事任せちゃって。』


 悠治達には母親がいない。

 二人が小さい頃に病気で死んでしまったからだ。


 二人は父である春人に男手一つで育てられたのだ。


 

 今では、家事のほとんどを麗華がしている。


『別に平気だよ!お兄ちゃんやお父さんも、手伝ってくれるし。……それに、お兄ちゃんの役にもたってるだけで幸せだもん!』


『そうか。ありがとう』


 

『そんなことより!早く食べなきゃ遅刻しちゃうよ!』


 

 俺のお礼の言葉に赤くなりながらそういう


 

『ああ』


 二人は食事を再開する。


 

『あっ!そうだ!今日も帰り遅くなるから。』


 

 そう言った途端、麗華の顔が曇った。


『最近………帰り遅いよね?なんで?』


 麗華にじっと見られる。


 

『な…なんでって…友達と遊んで帰ってきてるから』


『ふぅーん。友達と………それって信じていいよね?』


 背中に冷や汗が流れる。


 麗華の目が怖い!


 

 俺はその目から逃れたくなり


『ご ごちそうさま。』


 

 話しを打ち切り玄関に向かう


『あっ!私もいく!』


 二人は学校に向かって家をでた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ