第一話、病気と患者。
絵は狂風師作。 小説は尖角作です。
もう少しでクリスマスですね。
そんなクリスマスの中で起きる一つの物語をどうぞ。
仕事が終わり家に帰ろうと片付けをしていると、そこに龍也がやってきた。
私こと岡本志保は、父と同じく医師として働いている。
私の家では、大体の人が医療関係の仕事をしていて、母は元・看護師である。
そして、そんな二人が父の病院で出会って私が産まれた。
そんな父の病院で働く私のところに、彼氏である桶中龍也はやってきた。
彼「今から、どっか飯でも食いに行くか?」
時刻は20時半、、、
少し遅めの夜ごはんを食べるために私のところに来てくれた彼に、私は腕組みを後ろでしながら彼の目を覗き込んで言う。
私「どこ行っくの~♪」
すると、彼はこう返すのである。
彼「焼き鳥屋っ!!」
私「え~!また、肉系!?」
そう言って、私は少しオーバー気味にリアクションを取ってみる。
彼「ダメか!?」
「結構、美味いんだけどな・・・」
そうやって、彼が少し寂しそうな顔をするので、私はニコニコしながら言ってあげる。
私「いーよ!」
「じゃあ、着替えてくるから、そこで待ってて~!」
そして、私は彼を病院の待合室のイスに座らせてから着替えに向かった。
―――●―――●―――●―――●―――●―――●―――
私「じゃあ、行こっか?」
私はそう言って、彼の腕に自分の腕を絡ませる。
そんな風に腕組みをして彼にもたれ掛ると、彼は私に向かって言うのである。
彼「何か良い事でもあったのか?」
私「うーん、、、そうだね、、、」
「患者さんの病状が、少しだけ良くなってね~♪」
そうやって、私は笑って見せる。
《けれど、この時の彼は、まだ真実を知らなかった―――》
《私が言う「患者さん」というのが、私自身だということを―――》
―――●―――●―――●―――●―――●―――●―――
焼き鳥屋に着いた私達は、店内に入ってカウンターに座った。
彼「どれにする?」 そう言って、彼は私にメニュー表を手渡す。
しかし、私はそれを一瞬だけ見て返した。
私「とりあえず、ピーチハイかな?」
「それ以外の注文は任せたっす!隊長!!」
私達は、そんな冗談を言える仲だった。
けれど、私は――――――――――――――――――――。
絵を描いた狂風師です。
よく見ると(よく見なくても)中心線がずれてます。
下手です。はい。
描き直したかったけど、同じ絵は描けませんでした。