悪心候
空間を覆う暗雲は、精神の世界に雨を降らせ続ける。
雨は、降り続け、やみそうもない。
小雨が本降りに。
本降りが土砂降りに変わり、雨は形を変え、雪へ、氷へ、精神世界のぬかるみは、氷のつぶてで穴だらけ。
心が、精神が、悲鳴を挙げる前に、肉体が、感情が、漆黒へと咆哮し、自我を崩していく。
生活の中で、変わりゆく景色を、移りゆく他人の感情を、顔に張り付いた二つのガラス玉で見つめても、その色彩に変化などない。
暗雲は、ガラス玉をすり抜け、景色に写る。
そして、現在が、ただ繰り返され続けるのみ。
そんな気持ちを抱いて、何故か、大切に育てて、生きている。
そういう……。
中途半端に終わってる……