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第9章 再び混ざる光
混ざりあうことは再生だった。
だが、そこには痛みもあった。
再び他者の記憶を取り込み、再び個が揺らぐ。
かつて螺旋にあった苦しみが、少しずつ蘇っていった。
それでも、彼らは止まらなかった。
なぜなら、混ざることが世界の“脈動”であると、どこかで知っていたからだ。
光と影は再び循環を描き、失われたはずのリズムが蘇る。
新しい螺旋が生まれようとしていた。
それはかつてのものよりも広く、柔らかく、そして静かだった。
争いも涙も含んだまま、それを抱擁する。
世界は、また呼吸を取り戻した。




