「Lucia=Virtunato」
「しかし、おくびょうな者、不信仰な者、忌まわしい者、人を殺す者、みだらな行いをする者、魔術を使う者、偶像を拝む者、すべてうそを言う者、このような者たちに対する報いは、火と硫黄の燃える池である。それが、第二の死である。」(ヨハネの黙示録 21:8)
私の家は、代々魔女の家系だった。私は、魔術を行使するために選ばれた、特別な存在だった。
私の名前はルチア。誰よりも力と美しさを好む者。
人はその生涯の中で多くの夢を抱く。無数の幸福と、人の死を願う。
でも大義を成すには、必ず力が必要。力を手に入れるための生贄が必要なの。
私の一族は古くから、もうずっと古く、紀元前から生贄と魔術を守る家だった。私の母は売春婦だった。私の血は、数え切れない生贄の命の上に在るもの。
おまじないの力を信じない人もいた。だから殺してあげた。おまじないの力で。それは美しかった。私は力が好き。彼らの血も私の力になるの。
私の美しさと杖の前には適う人間なんていなかった。私は杖を振るえば誰でも生贄にできた。そうですものこの私なのだから。
私はずっと、運命の人を探していた。私たちが代々守ってきた魔術を、捧げるに相応しいお方が現れるのを。乙女なら恋をしなければね。
そして遂に見つけた。私がお仕えするに相応しい方。次の王になられるお方。
私たちの神ルシファー様のひとり息子、ダミアン様を。




