4話
名前:NoName
職業:KnightMagician
Lv:1
「ふーん。こんなけしかないのか。名前変更しかできないわけね・・・名前ね・・・」
いきなり名前といられても、本名を使うのはどうかと思うんだけど・・・
「まぁ・・・なんでもいいか。」
―――カタカタ
名前:KAIRI
職業:KnightMagician
Lv:1
「・・・・まぁ、本名でも関係ないと思うし・・・」
そして、プロフィールには入力した名前が表示された。するとさっきまで“プロフィール変更”とかかれていたボタンが“詳しい説明”となっていた。
「どういうことだ?名前を入れなきゃ見れないようになってたのか?」
まよわずそのボタンをクリックしてみる。すると、以下のようなことが書かれていた。
――――君たちは選ばれた人間だ。
「・・・また、このくだりか・・・」
――――名前入力をしたということは、よりこのことに興味をもった、ということと解釈させてもらうよ。
「やっぱり、名前入れなきゃ詳しいことはわかんなかったわけだ。」
――――まずは能力の使い方について
曲を再生すると、普通の曲とは違って、このサイトからダウンロードした曲は、どの曲を再生しても一斉に再生されるようになっています。
そして、このサイトで入力した名前をその能力の発動時のパスワードとします。(※名前の変更はできません)
曲を再生してる間に、能力をイメージし、パスワードを言葉にしてください。
そのあと脳内で機械音声によってプログラムが作動が確認されましたら、魔法系統なら魔法名を、それ以外なら、機械音声が流れ終わった後に自動で発動されます。
「ほー。名前がキーなのか・・・てか脳内って・・俺、頭イジられてんのかな?」
※注意事項
能力は曲の再生時間、つまり最大で10分間だけ連続で使用することができます。
そして、能力を使える場所はこの能力の使える曲がダウンロードされたMMP2つ以上がある時のみです。そして、その2つが100m以内で存在していなければなりません。
「つまり街中で片っ端から試せってことか?そんなんしたら普通にこれバレるじゃん」
――――次に、職業について
Faghter・・・戦士
身体能力増加系、武器生成系のふたつを使うことができます。
Wizard・・・魔法使い
火・水・風・土の4種類の魔法を使うことができます。
Healer・・・聖職者
回復系、その他の特殊なスキルを使うことができます。
このように3つの職業、タイプがありそれぞれどれかの職についています。(※職業はランダムで決まります。)
ですが稀にKnightMagician魔法騎士やBishop司教、Palladen聖騎士などの2つの職を合わせた力をもつ人もいます。
「俺は・・・・KnightMagicianか・・・これは喜んでいいのか?」
―――そして戦いについて
一人の能力者が能力を発動させると、一定範囲内いる他の能力者のMMPにメールが入るようになっています。そのメールで戦闘に参加するかどうか選択をし、最初に“はい”のボタンを押した者と戦闘が始まります。
戦闘時はそれぞれにHPとMPが存在しています。その値は特殊系スキルを使わない限り相手が見ることはできません。
戦闘の勝敗はそのHPが先に0になった方の負けです。ギブアップすることも可能ですが、そうすると経験値を失うことになります。
ただしMMPを試合中に破壊された場合は使用者の脳に異常をきたす場合があります。くれぐれもMMPは大事に扱ってください。
「脳に異常をきたす・・・ってそれはやばくないか?てかバトル中にMMPに気を使う暇があるのか・・・?」
※注意事項
パーティーを組んでいない状態以外では、戦闘範囲では他の能力者は能力の使用ができません。
「パーティーとかあんのか・・・なんかネットゲームだな。」
―――最後に
君たちはこの世界の未来を担っている。戦って勝って、経験値を貯めて、早く進化してね~。
「・・・進化か。何を言ってるんだか・・・なんかの宗教だなこれはもう。」
はぁ。とため息をつき天井を見上げたそんな時。
―――ポォン
メールが受信された音だ。
MMPを操作してメールを開く。
「!?・・・・・これは・・・・」
その画面にはこう書かれていた。
――――近くで能力の発動が確認されました。
対戦者名:Kotone
――――戦闘に参加しますか?
“はい” “いいえ”
「これは・・確かめろといってるのか?・・・」
タイミングがよすぎるメールに怯えながら、画面をタッチした。