ひとりぼっちのROCK'N'ROLL
自戒。
逆さまに吊るして こいつは盲点だったろ
意外にも喝采を浴びる
味しめたおれは 奇をてらうのに身を砕いてさ
異端の妙案 振るうよ
妄言とうわごとを書きなぐった紙束を積み上げて
悦に入ってたんだ
耳を傾けねぇなら 好きにすればいいさと
こっちからドアを閉めたつもりになって
心地良い理解者の言葉に浸ってたけど
そんなのは ひとりぼっちのROCK'N'ROLL
そこらのぼろきれのほうが
誰かの涙を拭えるだけましさ
そんなんじゃ ひとりよがりのROCK'N'ROLL
当然の報いなら恨みなどするまい
グラスが空だからこそ 汲める酒もあるだなんて
強がりで癒える傷はないぜ
裏側を透かして こいつが焦点なんだろ
死骸にも精彩 満ちる
図にのったおれは お辞儀するにも趣向こらして
瀟洒な傑物ぶってた
気取り屋の虚仮威し飾りたて
堂に入るくらいに
舌を舐めずらせねえなら よそにあたってくれよと
こっちから線を引いたつもりじゃいるし
都合いい誤解者の言葉を選んでたけど
そんなのは ひとりぼっちのROCK'N'ROLL
そこらの土塊のほうが
なにかの種が根づけるだけましか
そんなんじゃ ひとりよがりのROCK'N'ROLL
当面の敵になら助言などするまい
ブラフが効いたからこそ 告げる口もあるだなんて
横槍が刺さる胸はないぜ
だから、友達いないのかも。