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転生少女は過去の英雄に恋をする  作者: 大天使ミコエル


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51/240

51 15歳

 光が広がる森の中。

 エマが高い木の枝の上で唱える。


「輝け!」


 腕輪の前で魔法陣が光り、弾ける。

 すると、上空で、数えきれないほどの小さな光の刺が生まれた。

 ターゲットの頭上に広がる光の刺。

 エマが手を振ると、その刺が一斉に、シエロへ向かって降り注ぐ。

 それをシエロは氷の幕で遮ると、地面を凍らせて、双子からの攻撃を防ぐ。

「タァッ!」

 木の上から双剣を振りかざし落ちてきたチュチュを、そちらを見ずにシエロは杖でなぎ払った。


「ひゃっ……」

 木から飛んだエマが思わず目を瞑ると、とすっ、と受け止められる感触があった。

 目を開けると、ヴァルの顔がそこにある。

 素っ気ない顔で、真っ直ぐシエロの方を向いていた。

「うわぁぁ……」

 予定していたこととはいえ、怖い!

 ヴァルは優しい顔でフッと笑って、足からすとんと下ろしてくれた。


「君たち、これで終わりかい?」

 擦り傷一つ負っていないシエロが言う。

 大きな紅の宝玉の着いた杖を、バトンのように大袈裟に回す。


「も……もうダメ〜〜〜〜〜〜」

 最初に大の字に寝転んだのはチュチュだった。

 シエロがチュチュに手を貸しながら、面白そうに言う。

「大きな声で飛びかかると、攻撃することがわかってしまうよ」

「むむぅ……」


「悔しいけど、厳しいよ〜」

 チュチュから程近いところで座り込んだのはリナリ。その隣でシエロを見据えているのはメンテだ。


「そろそろ時間だ。今日の野外活動はこれで終わりにするよ」

 シエロがにっこり笑うと、みんなが脱力する。


 あれから月日が経ち、エマは15歳になっていた。


 みんなも成長して、今ではみんなでシエロを相手に戦闘訓練をするほどになっていた。

 ……いつもシエロに軽くいなされてしまうのだけど。

 ヴァルだけは強すぎるからか、師匠が違うからか、サポート程度でしか参加はしない。


 みんなでぞろぞろと学園へ帰る。

 チュチュは相変わらず、ふわふわの髪をツインテールにしている。ミニスカートにスパッツが定番になってきた。

 双子は今でもいつも隣にいる。さすがに手を繋ぐことはなくなったけど。二人とも大人っぽくなってきた。リナリは髪を三つ編みでひとつにまとめるスタイルが気に入っているらしい。

 ヴァルは外に出るときは深緑の学園マントの格好だ。

 エマは変わらず、月色の髪をハーフアップにまとめている。


 変わったことと変わらないこと。


 一番変わったことといえば、ヴァルの背が伸びたことかも。


 それ以外はあまり変わらず平穏に、日々は続いていた。


「エマエマエーマー!今日のジャンプよかったよぉ〜」

 後ろからチュチュが抱きつく。

 あはは、と笑っておく。

「チュチュに比べたらまだまだだよ」

「チュチュは猿みたいだからな」

 隣を歩いていたヴァルが言う。

「今度着地教えてよ」

 チュチュにそう言うと、本当に小さなお猿さんのような目で「ん?」と言われた。

「毎回ヴァルが受け止めればいいんじゃない?」

「ヴァルが必ずいるわけじゃないでしょ」

 冗談だと思って、笑いながらそう言ったけれど。

 ヴァルはいつもの飄々とした顔で、

「別にいいけど?」

 と言ってのけた。


 この二人は、いったいどこまで冗談なんだか。

やっとラブコメ本戦突入です。

ここからの作者のお仕事は”二人の間にそういう空気を流すこと“!

引き続きこの二人をどうぞよろしくお願いします!

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