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66、ユーリウスの試練

 ユーリウスは王笏を持ち、礼拝堂奥の扉を開けた。シンとした暗闇を抜け、しばらく歩くと目の前には魔力を帯びた虹色に輝く湖が広がっていた。ここまでは聖魔導士ならば誰でも来ることができる。ここから異世界に通じる道を開くのは資格を持つ者のみだ。


「アダル カーン」


 開錠の呪文を唱える。錫杖が別の錫杖へと変化する。本物は玉座の間に転送され、今から使うのは異世界の王のみ使用が許された錫杖だ。それを湖に突き立てると水が泡立ち、中央に扉が現れた。


聖獣グリフォンの間に繋がる扉


果たして自分にグリフォンが倒せるだろうか。ゴクリと唾を飲み込む。

自分は前世で十六歳になったばかりの少女にこの試練を強いたのだ。彼女は魔導士としては天才的だったが、精神的には子供であり、ユーリウスが口で言いくるめるのは簡単だった。

たった十六歳の少女に世界の命運を預けなければならなかった厳しい現実。


『わたくし、絶対にエターナルリーベを取ってユーリウス様の願いを叶えてみせます!』


守りたい。

そのために取った手段だったはずなのに、その結果彼女は傷つき、今だに救えないでいる。


「私がエターナルリーベを取りさえすれば、どちらも守れるんだ」


何よりも守りたいリティアーナのために、今度こそ自分の手で運命を掴み取りたい。


そして今度こそ君に伝えたい。本当の願いを・・・。


 目の前に聖獣グリフォンが牙を剥き出して降り立つ。獣の咆哮が辺り一面に響き渡った。





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