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特別な日にしたかった

作者: あした私は

 歩道橋から覗き込んだ下は赤いサイレンを鳴らすパトカーが走る。

 貴方、勿体ないね。あたし今日、とっても可愛かったよ。

 何年も前にした会う約束。何年か後の約束なんてほんと今日くらいしか決まってなかったのに。

 人生の晴れ舞台。なのにどうしてこんなに死にたくなるんだろう。何万人の人が幸せだと思っている今日に、私だけが弾き出されたように孤独に感じる。

 はあ。盛り上げるための嘘を本気で信じてるの?それは貴方達流石に馬鹿すぎて反吐が出る。20年かけて作り上げた笑顔をそう簡単にボロなんて出すわけがないでしょう。

 何が伝えたいかって、この話が伝わらない馬鹿な貴方達には知らなくていいことだと思うけど。

 なんで今日に限って月が出てないかなあ。

 ああ、あたしのことはもう見ないで。だらしなく酔い潰れたあたしのこんな姿なんて。

 貴方の小さな小さな視界からはあたしの綺麗な姿だけ見えてればいいよ。馬鹿にしてるの?って?してるに決まってるでしょばーか。

 貴方を支える新しい柱を壊したいほどには憎いけど、貴方の頭の悪さに免じて許してあげる。

 あたしの心の弱さは、いつかあたしの支えになるよね。

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