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幕間3

お昼休み、ある学園の廊下にて――――


「あぁ、いたいた。鈴子(れいこ)ちゃーん!」


「と、虎岩(とらいわ)先輩!どうしたんですか?2年の階に来るなんて珍しいですね。はっ、もしかして私に会いに・・・」


「慎治の奴はいるかい?」


「来たわけではないですよねー。大丈夫、わかってましたから」


「鈴子ちゃん?」


「あっ、すいません。えっと慎治ですよね。あいつ今日学校来てないですよ」


「そうなの?珍しいねってわけでもないか。休みの理由って聞いてるかい?」


「さぁ?私もホームルームで知ったので詳しくはわからないです」


「そっかぁ。風邪でも引いたとかならいいんだけど」


「あいつが風邪引いたのって、私見たことないですけどねぇ」


「そうなの?」


「そうですよ。あいつとの付き合いは私が小学生になって、あいつのお父さんが開いていた剣道教室に薙刀を習いに通い出してからなので、七年目にして初めてのことです」


「へー、そうなんだ。そういえば、鈴子ちゃんは慎治とは幼馴染だったね」


「そうなんですよ。そのせいであいつのお守りまでさせられて。私、そんなに暇じゃないんですけどね」


「あははは」


「先輩、笑いごとじゃないですよ」


「ごめんごめん、仲がいいなぁって思っただけで、怒らせるつもりはなかったんだよ」


「な、仲がいいって、そんなにですよ」


「ケンカするほど仲がいいって言うよ?」


「先輩っ!」


「あははは、ごめんね。今度何か御馳走するから許してくれないかい?」


「本当ですかっ!約束ですよっ!」


「うん、約束ね」


「やった、って、そういえば先輩。慎治になにか用事でもあったんですか?」


「いや、朝練を無断欠席したから、その理由を問い詰めに来たんだけど、休みならしょうがないかぁ」


「風邪なら明日にはケロッと治って学校に来ますよ」


「確かに、慎治なら明日には治ってそうだね」


「そうですよ」


「でも、慎治は風邪なら風邪で連絡入れてくれると思うんだけどなぁ。変なことに巻き込まれてないといいけど」


「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。案外症状が辛すぎてそんな余裕ないとかかもですよ」


「そうかなぁ。入学してから二か月であれだけ騒ぎを起こせば心配にもなるよ」


「あー、入学したばかりの頃、カツアゲされてた同級生を助けた話とか」


「高校生七人を相手にね」


「目の前でひったくりした男を捕まえた話とか」


「先回りしてその男の人が乗ってたバイクの前に仁王立ちしてね」


「迷子になった子供の親を探して学校一日休んだ話とか」


「なんで警察に行くって考えが浮かばないのかなぁ」


「はてはナイフでコンビニ強盗しに来た男を素手で取り押さえた話とかですか?」


「刺されたらどうするつもりだったんだろうね。というか、慎治の奴の周りで事件起き過ぎじゃない?」


「漫画の主人公みたいな遭遇率ですよね」


「本当だよ」


「まぁ、慎治はあれでも強いですから。余程のヤバいことじゃなければ大丈夫ですよ」


「なら、いいんだけどね。でも、やっぱり心配だから、放課後慎治の家に案内してくれないかい?」


「いいですよ。私もしょうがなく、プリントを届けるついでに様子を見に行くつもりでしたし」


「仲良しだ・・・」


「先輩?」


「と思ったけど気のせいかなー」


「先輩ったら、困った人です。・・・ところで先輩、お昼ってもう食べましたか?」


「えっ、まだだよ。慎治と早く話したくて急いで来たからね」


「奇遇ですね!私もまだなんですよ!良かったら一緒に食べませんか!」


「うーん、そうだね、せっかくだし一緒に食べようか。鈴子ちゃんはお弁当かい?」


「いえ、今日はお母さんが寝坊しちゃったので学食です」


「僕もだよ。あっ、じゃあさっきのお詫び、今日の学食は鈴子ちゃんの分も僕が払うよ」


「えっ」


「大丈夫だよ、お小遣いもらったばかりだからね。お財布取ってくるから学食で待っててね」


「ちょ、先輩!・・・行っちゃった。もうーーーーーっ!せっかくデートできると思ったのにーーーーーっ!」


少年が目覚めた頃、幼馴染と先輩は少年の話をする。


あまり本筋とは関係ない、学園での立ち話。

これに関してはただこの二人を出したかっただけです。

ちなみに、鈴子ちゃんの苗字は亀蛇山きだやまです。ごついですね。


そういえ、タイトルの読み方、まだ書いていなかったので、今さらながら書いておこうと思います。

五匹の神獣けもの創生つくる世界、です。

遅くなってしまい、すみませんでした。

プロローグのあとがきにも追記しときます。


次の話は昨日と同じく19時投稿です。

よろしくお願いします。

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