幕間6
放課後、どこかの部屋にて――――
「二人とも無事に保護されて本当に良かったね」
「うん」
「怪我だらけだけど、生きていてくれて良かった良かった」
「うん」
「茜は今から病院へ行くの?」
「うん、瑠璃の様子、見てくる」
「そうだね、その方が良いと思うよ」
「獣太は?」
「ん?」
「獣太は、どうする?」
「ん~、僕も行きたいところなんだけどね。急な呼び出しくらっちゃって」
「誰から?」
「海原たちだよ。今回の件について、四人で話し合うから、僕にも同席して欲しいって」
「揉める」
「茜もそう思う?僕もそう思うよ」
「投げ出して、一緒、行く?」
「魅力的なお誘いだね。でも、ごめん。一応行かないとね」
「むぅ」
「明日は僕もお見舞いに行くよ。瑠璃ちゃんにも起きてたらそう伝えてくれるかな?」
「わかった、約束」
「うん、約束ね」
「そういえば」
「どうしたの?」
「瑠璃と一緒にいた男の子、獣太の友達って聞いた」
「あー、うん、そうだよ。慎治も今回は災難だったねー」
「お礼、しないと」
「お礼?」
「話聞いた。瑠璃を守ろうとしてくれた。だから、お礼」
「なるほどね」
「でも、私、その人のこと知らない」
「僕に紹介して欲しいってこと?」
「うん」
「それは、難しいな」
「どうして?」
「瑠璃ちゃんとは、学校ではお互い無関係で通してるからね。瑠璃ちゃんと双子の姉妹である茜を紹介したら、整合性が取れなくなっちゃう」
「むぅ、けち」
「けちって。瑠璃ちゃんが元気になったら紹介してもらったら?」
「仕方ない。遅くなっちゃうけど、そうする」
「うん、そうしてくれると助かるよ、っと。そろそろ時間だ。行かないと」
「しゅん」
「そんな寂しそうな顔をしないで、茜。僕も寂しいんだから」
「本当?」
「うん、本当だよ」
「へへ、お揃い」
「うん、お揃いだね。だから、今日は我慢してくれる?」
「むぅ、わかった」
「ごめんね、ありがとう。じゃあ行ってくるね」
「獣太」
「うん?」
「大好き、へへ」
「ありがとう。僕も茜のこと、大好きだよ」
「嬉しい。行ってらっしゃい、気を付けてね」
「行ってきます」
事件は終わり、安堵する二人。
名前だけ出ていた獣太と、瑠璃の双子の姉、茜が登場しました。
最初の構想では、茜は姉御的な感じにするつもりでしたが、瑠璃があんなキャラになってしまったため、茜をクール系にすることにしました。
獣太大好きっ子であることは最初から変わりませんが。
ほとんどの方がお気づきだと思いますが、彼らは付き合ってます。
リア充ですね。爆発しろ。
さて、第七幕はこの後19時投稿です。
よろしくお願いします。




