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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

氷室那月の憂鬱な1日

作者: 姫炎シイナ

「那月ー起きろー」父が下から呼んでいる。そのまま階段を上がって俺の部屋に入り俺の上に馬乗りしてキスをしようとする、俺は鼻の辺りをめがけて頭突きをかましてリビングへ向かう。俺のベッドが父の鼻血で汚れないことを願う。


電車に揺られて通学していれば後ろの男が俺の尻を触っている。ほぼ満員の電車の中、誰も気付かない。だが男が痴漢なんて口が裂けても言えない。そこで尻を触っていた手を掴み『痴漢する人間違ってますよ』の気持ちを込めて隣の女性の尻へ移動させる。男は青ざめて手を引っ込めようとしたが勇敢な女性はすぐに男の手を掴み腕を上げる、俺はタイミングよく手を放す。「この人痴漢です!!」男は警察へ連れていかれ俺は学校へ行く。


「おはよ氷室!!」「おっす那月!!」学校へ着くなりみんな俺とあいさつをして尻を触っていく。「おはよう氷室君、今日も元気でなによりだ」校長、そう言いながら俺の尻を揉むのはやめてください。

授業中は後ろのやつが背中に『好き』となぞり続けている、正直うざい。

体育の授業、着替えをしてて視線を感じる。しかも微かだけどカメラのシャッター音が聞こえる。気付かれないように後ろを向けば全員が俺のことを盗撮していた。鳥肌がたった。


帰宅途中の電車の中、またしても痴漢にあった。今度は前まで触ってきやがる。

ガタンッ

電車が揺れた。その勢いを利用してキスしようとしてきたからその口の中に即効性の高い液体の下剤を押し込んでやったら腹を抱えてすぐに離れてくれた、よかったよかった。


家に帰ると玄関で父からただいまのキスをせがまれたので鼻にグーパンをかましておいた。おかしい、今の時間は父は仕事のはず…自室へ入り父が入ってこないよう鍵をかける。あれ?朝も鍵をかけてたはず…

どうであれ今日も疲れた。尻を触られること30回、盗撮音120回、痴漢2回。あーでも、今日は軽い方だ、この前はいきなり拉致られてラブホテルまで連れていかれたからな、あの時は運良く高圧スタンガンを持ってたから良かったけど今そのスタンガンは母に没収されてるからな…。


あぁ、明日はもっと静かに過ごせることを祈ろう。

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