欲望のアルケー
I became an adventurer for now - Souji Yamato
真に、良くも、悪くも‥‥欲望とは、生命の第1原理です。
目下、クリスたちは、生存への渇望を、燃え盛らせています。
予想通り、ゴブリン迷宮に入ると、いきなりの激戦だからです。
「はあぁっ!」「でゃあっ!」
「サンダーストーム!」
女性のクリスとセイラは、形振り構わず、ビームソードで技を繰り出し‥‥
男性のセドリックは、必死に、魔法石を使用していました。
対するゴブリンども‥‥どう見ても、百匹単位が、ダンジョンという最強の支援環境により、野外より数倍もの身体能力を発揮しています。
「ギィーガ、ズシャララァ!」
おまけに、敵には、数千匹に1匹という個体『ゴブリンシャーマン』までもが居ました。そのため、クリスたちに、時折り、魔法攻撃が降り注ぎます。
<ズシャーン!>
「うがっ!」「あぐっ!」
「ぐが‥‥ライフで耐える!」
女のクリスとセイラが、敵の雷撃に、苦しみながらも、攻撃を続け‥‥
男のセドリックが、なんとか、根性で耐えます。
クリスたちは、3人とも、どうにか、装備性能で魔法攻撃に耐えながら、装備効果で回復しています。
しかし、戦況が膠着していて、倒しても新たなゴブリンが出現します。
この数時間‥‥ゴブリンを千匹以上も、仕留めたにも関わらずです。
「こうなったら、一か八か‥‥」「アームドライブ!」
クリスとセイラ‥‥女性たちの『色欲のルーン(根源)』が加速しました。二人の心身を、悦楽が支配して、魔力が激増します。
もはや、クリスもセイラも、魔力で動く戦闘人形と化しました。また、二人の様子は、艶汗半裸の美女たちが、殺戮で快楽を貪っているように見えます。
「はしたなくて、頼もしいよ、二人とも!」
そんな風に、セドリックが、応援のつもりで、戦う2名の女性に対して、かなり失礼な発言を行いました。
しかしながら、セドリックは、クリスとセイラを、有能に支援しています。
やがて、ゴブリンどもは、数を減らして行き‥‥戦闘開始から、6時間余りで、幾千匹をも討ち取ると、新たなゴブリンが出現しなくなりました。
斯くして、合計7時間ほどで、クリスたちが、一旦の勝利を収めます。
戦闘終了後、クリスとセイラの奥義『アームドライブ』が解除されました。
放心する二人に、セドリックが声を掛けます。
「二人とも、疲れてない?」
「ほえ‥‥」「ふわふわする♡」
「本当に、大丈夫?」
クリスもセイラも、うっとりと寝惚けたような状態です。しかも、二人とも、半裸の身体から大量の汗を、艶めかしく垂れ流していました。
こうして、クリスたち3人は、ダンジョンの奥へと向かいました。
しかし、数十分後には、次の戦闘が始まります。
時に、欲望のアルケー(原理)は、争いを激化させるのです。
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