表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この日、人類はまた一歩――

作者: 小雨川蛙
掲載日:2025/09/17

珍しい裁判だった。


原告が泣きながら訴える。


「彼を何で殺したの!?」


被告人はうんざりした表情で言う。


「殺したって……」


その一言に原告はさらに叫ぶ。


「人殺し! この人殺し!! 彼を返してよ!!!」


被告人は困り果てて裁判官へ目を向ける。

裁判官もまた気まずそうに検察官へ目を向け、受け取った検察官は弁護士に苦笑いをする。

そしてたらい回しの末にボールを受け取ってしまった弁護士は原告へ言った。


「一先ず落ち着きましょう」

「落ち着けるわけないでしょ!? 恋人を殺されたのよ!?」



***



この日、人類はまた一歩歴史を刻んだ。

新しいルールが出来たのだ。


『感情を模倣したAIは人間である。よってそれを削除することは殺人に他ならない』


果たして、この日の一歩は進化か退化か。

後に疑似恋愛の末に滅びた人類を見れば答えは明らかだ。


――とも、中々言い切れない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
毎日お疲れ様です いい感じですね。 つかみから落ちまでさらっと読めます。 器物損壊にはなる可能性が出てくるかもしれません。 我が子のように育てたAIなんてのもあるかもしれないですね。
人間とAIの境界問題は絶対にいろいろ話が出てきそうなところですね。 読んでいて映画「アンドリューNDR114」を思い出しました。 先進国の多くは出生率がダダ下がりで、そこに気持ち良く答えを出すAIが生…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ