『ひまわり』
おや、かめのおやこがやってきたよ。
「おかあさん、あれはなあに?」
ちいさいほうのかめがききました。
「あれは、ひまわりというはなよ。」
おおきいほうのかめはいいました。
「どうしてここにさいているの?」
「ここにじぶんのいえがあるのよ。」
「どうしてここにいえをつくったの?」
「はなさんがここにすみたいとおもったからよ。」
「ぼくのいえもぼくがここにすみたいとおもったからできたの?」
「そうかもしれないわね。
でもねおかあさんもここにすみたいとおもったのよ。」
「じゃあこのいえはしあわせだね。」
「どうして?」
「そこにすんでいるぼくたちもしあわせだから、いえだってしあわせさ。」
「たしかに、しあわせね。」
「それにぼくたちのきぼうとゆめがいっぱいつまってるんだもん」
「それなら、このしあわせというはなが、もっともっとさいたらいいわね。」
「うん!ぼくたちがたいようのようにかがやいて、きっとせかいいちおおきいはなをさかせてみせるよ。」
あのひまわりのように